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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?其は魔境にて畏怖されし財宝護る黄金の竜〜Smaug〜
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にすら一切のダメージを負わなかったスマウグに初めて回避行動を取らせた。

「目が弱点ですね!」

――ジャベリンバッシュ――

「そのようだ! レヴァンティン!」

――シュツルムファルケン――

「セレス!」

「うんっ!」

「「悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)!!」

ユーリは背後に浮遊する霧のような赤い2つの魔力――魄翼で造った巨大な槍を放ち、シグナムはボーゲンフォルムにした“レヴァンティン”から矢を射た。フィレスとセレスは螺旋状の氷の杭を何百基と展開して、一斉射出。

「ヨツンヘイム人か? 面白い!」

スマウグはブレスで全ての攻撃を焼き払った。俺って馬鹿だな。そうだよな。目には鱗はない。弱点と見て良いだろうに。最下層の魔族・竜種、その王クラスという事実に当てられて、この最大の勝機を見逃していた。

「はっはっは! 神器王よ! 貴様より賢しいのではないか? この幼き少女たちの方が!」

「チッ・・・! みんな、目を狙え!」

「おうおう、掛かって来るがよい、幼き英雄たちよ! 我が名は黄金竜スマウグ! 私の――いや、生物としての弱点を知ったところで私の勝利は確定だろうが、それまでの刹那、私を楽しませてくれ!」

大きな翼を力強く羽ばたかせたスマウグ。あまりの突風に「ぐぅぅ・・・!」吹き飛ばされる。そんな中、『クロノだ! 居住区民の避難誘導が始まった! まだ転移できないのか!?』クロノから念話が来た。体勢を立て直しつつ、クララのスキルではスマウグを強制転移できないことを伝えた。

『なに!? どうす――』

『待て、今それどころじゃ・・・!』

スマウグの吐く業火弾が容赦なくみんなに向かって行く。みんなはちゃんと軌道とその威力を見極めて回避し、スマウグの顔面――両目を射砲撃で狙い撃っていく。俺も「ヴィズル!」みんなに混じって砲撃を奴の目に向かって放ち続ける。

『スマウグから仕掛けられてしまった! もうこの場で討つしかない!』

「危ない王さま!」「王様!」

――クラウ・ソラス――

――ファイネストカノン――

「言われずとも判っておるわ!」

――インフェルノ――

回避先を狙われたディアーチェに直撃しようとした業火弾だったが、はやてとアミタが砲撃を撃ち込み、僅かに速度が落ちたことで余裕の生まれたディアーチェが巨大な魔力球4つを降らせることで、業火弾を迎撃した。

『勝てるのか!?』

『勝つしかないだろ! とにかく結界の維持を最優先に頼む!』

小手先の攻撃ではスマウグは斃せない。弱点となった目に攻撃を加えようとも、スマウグの迎撃能力が高くて全く当たらない。それでもやらなければ、本局が文字通り崩壊することになる。

「アリシア!!」
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