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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?其は魔境にて畏怖されし財宝護る黄金の竜〜Smaug〜
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“エグリゴリ”とは違って、複製とは言え何百と言う神器やそれに近い武装を何千と持つ俺を殺す気はないようで、攻撃を仕掛けては来ないのが救いだ。作戦通りにまずはスマウグを強制転移させよう。そのために今はまだ攻撃を加えない。いま攻撃して反撃を食らい結界が破られ、本局を壊されたりでもされたら・・・一体どれだけの死者が出るか判らない。

「大人しく渡せば、貴様の手下どもには危害は加えぬ!」

スマウグのその言いように無視したかったが「取り消せ! この子たちはみんな仲間だ!」そう怒声を上げ、奴のすぐ側まで突っ込む。常時発している熱波への対抗策として、オーバルプロテクションという名の球体状の障壁を展開。先の次元世界でなのはから複製し、今は俺の魔法であり魔術と化している術式の1つだ。

「一番近い第3無人世界に飛ばすよ?」

「頼む!」

「よしっ!」

スマウグとの距離を詰め、不動の奴の腹部へめがけて突進。そして「あっつ! 熱い! 火傷、火傷しちゃうよ!」クララが半泣きになりながらも「この・・・飛んでけ!」スマウグの腹に触れた。クララのスキルは名の通り触れた対象を、同じ世界や近隣世界へと強制的に飛ばすというものだ。

「あれ・・・?」

「クララ先輩、急いで!」

「ダメ、転移できない! あっつ! 無理、私のスキルが通用しない!」

最悪な報せが入った。クララは「どうして!?」と、手の平がじゅーじゅー焼かれているにも関わらずバシバシっとスマウグの腹を叩くように触れ続ける。これ以上は「無理だ!」と判断した俺はスマウグより離脱する。プロテクションもヒビが入り始めていたし、なおかつ「なんで・・・!」クララの手が使い物になりそうだった。

――女神の祝福(コード・エイル)――

クララの焼け爛れた両手の平をエイルで治しながら『こちらルシリオン! 作戦変こ――』念話をみんなに繋げた瞬間、「時間切れだ!」スマウグが火炎のブレスを吐き出した。地面がものすごい勢いで炎に包まれる。とうとう攻撃を仕掛け始められてしまった。

『蒼ハネ! もう無理! 攻撃するよ!』

――光翼連斬――

『焼き殺されるなど堪ったものではないですものね!』

――ティアマト――

好戦的なレヴィと冷静沈着なアイルが交戦に移った。フェイトのハーケンセイバーのような斬撃を連発するレヴィと、8枚と宙に展開した魔法陣から氷山を突き出させるアイルの攻撃がスマウグを襲うが「ほう。降伏ではなく私と戦う選択を取るか? 実によい、来るがいい!」奴には通用しなかった。さらに炎のブレスを奴は吐き続ける。

「クララ先輩は結界担当に移ってくれ!『こうなったら仕方ない! ここでスマウグを討つ!』」

クララは「うん!」と頷き、シャマル達と一緒に結界を張るために戦
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