暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?其は魔境にて畏怖されし財宝護る黄金の竜〜Smaug〜
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らの1発、計4発の砲撃ラグナロクが着弾。続けて5枚のミッド魔法陣より放たれた砲撃は一度空へ上がり、そして直角に屈折してスマウグに着弾。ラグナロクによる爆発が、ジャガーノートの爆発と、そして発生した重力によって呑み込まれた。

「ユーリ・エーベルヴァイン、行きます!!」

ユーリが高速でスマウグの元へと翔け、スマウグの胸へと両手を突き入れた。旅の鏡に似た転移魔法の一種らしい。そしてユーリは、スマウグの魔力を利用しての巨大な剣を形成しつつ、「よいっしょ!」奴の腹からソレを引き抜いた。ユーリ自身の魔力とスマウグの魔力の混合技であるあの剣の威力は、奴にとっても想定外のものになるだろう。

「これで終わりです! エンシェント・・・!」

ユーリは大剣をスマウグの直上で振り回し、「マトリクス!!」奴に目掛けて投擲した。スマウグは直感的に危険だと判断したのか、これまで以上のブレスを吐いた。しかし、自分の魔力が利用されているその大剣にブレスは引き裂かれる。次いで前脚で白刃取りをするが・・・

「ダメです、諦めてください!」

ユーリが大剣の柄頭を思いっきり踏みつけたことで、とうとう大剣はスマウグの心臓付近へと突き刺さり、視界いっぱいの大爆発を引き起こした。アミタに抱えられたままの俺は「これなら・・・!」スタンバイしておいた魔術を発動する。

黙神の拒剣(コード・ヴィーザル)!!」

爆発に呑まれたスマウグの直上に、呪いのルーンだけで構築された巨剣を展開。そしてまた起きる「あぐっ・・・!」頭痛と胸痛。それらの痛みを気力で抑え付け、「食らえぇぇぇぇぇぇッ!!」奴へと落とした。ルーンの巨剣は濛々と立ち上る煙を切り裂き、チラッと見えたスマウグの腹を貫いた。

「ルシリオンさん、あの大きな剣は・・・?」

「ヴィーザル。相手が負ったダメージを回復させないための呪いの剣なんだ。最後の最後、ユーリの一撃は確かにスマウグに通用した。そのダメージを回復させるなんて愚行は犯したくない」

アールヴヘイムでも使えれば良かったんだが、ヴィーザルは闇黒系術式に位置するものだ。アールヴヘイムのような光の具現と言ってもおかしくない世界では発動できないし、仮に出来たとしてもその効果が著しく低下する。

「勝ったのかしらね・・・」

「ルシル、大丈夫?」

「なんとか生きてるよ」

避難していたアリシアを抱きかかえたキリエが側に来て、アリシアが俺を心配そうに見た。正直「これでもまだスマウグは墜ちていないだろう」そうキリエに答える。この程度で奴に勝てるなんて思わない。ただ、ユーリが居てくれれば必ず勝てるはずだ。

「『みんな。もう少しだ。もう一度、全力全開の一撃をお見舞いするぞ・・・!』」

俺は口頭と念話の両方で、先程のようにスマウグへ
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