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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第223話 エクスキャリバー
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たかのように生き返る》とはあまり考えにくい。

 脚は懸命に前に動かしながらも、頭の中では 色々と考えを張り巡らせていたキリトだったが。

「ある」

 リュウキの即答を訊いて、思わず立ち止まって訊こうとしかけてしまった。

「あのね、お兄ちゃん」

 キリトの後ろで走っていたリーファが、背中を押す様に キリトに答えた。

「あたしも、リュウキくん程 しっかり覚えてる訳じゃないんだけど、確か……北欧神話では、スリュムヘイム城の主は、スリュムじゃないんだ」
「え……ええっ!? そうなにか?? だって、名前が……」
「まぁ、そう思っても仕方ないな。名前のままだから」

 キリトの疑問に納得するリュウキ。
 そこに補足をする様に、説明するのが、格好いいんだけど、生憎リーファもはっきりと覚えている訳ではない。

「う〜ん、そうなんだけど、神話では、違うんだよ。え、えとー、確か……す、す……う〜〜〜、りゅーき、くん。パスっ」
「……はいはい」

 多少苦笑いをしつつ、リュウキは答えた。

「《スィアチ》だ。ユイ、ALO内でプレイヤーに問題のスローター・クエストを依頼してるのは、もしかして……」
「はい、お兄さんの言う通りでした」

 頭上のユイに最終補足をしてもらおうと訊いた。ユイはどうやら、検索し終えた様子で、ゆっくりと頷くと直ぐに答えてくれた。

「ALO内のインフォメーションですが、お兄さんが言う様に あのスローター系のクエスト。それを依頼したのは、ヨツンヘイム地上フィールド最大の城に配置された《大公スィアチ》と言うNPCの様です」

 全ての情報を組み合わせた結論。それはただ1つだ。

「つまり、スリュムを倒しても、スリュムヘイムがアルンに到達すれば、その大公スィアチが侵攻――……後釜は最初っから用意されてる二段構えって事だったのか」

 キリトの結論に 皆が頷いた。

 その考えで間違いなさそうだと言う事を感じた様だ。
 
 つまり……、これはいよいよカーディナルの腹積もりとしては、央都崩壊、アルン高原占領まで行くつもりなのだろう。

 だが、ここまできて降参する様な者は誰もいない。……もう仲間となっているトンキーに顔向けができないと言うものだ。

「そうは問屋が卸さねぇってな!」

 クラインが代弁してくれた所で、ユイが指をさした。

「―――5秒後に、出口です!」
『OK!』

 ちょうど視界に入った明るい光。
 それを見て、勢いよく全員が飛び込んだ。

 そこは、氷を正八面体。つまり、ピラミッドを上下に重ねた形にくり抜いた空間だった。言うなれば、《玄室》と言った所だ。

 壁はかなり薄く、下方の氷を透かして、ヨツンヘイム全土が一望できる。周囲の
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