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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第223話 エクスキャリバー
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爆発する様な事は無いだろう、と考えを改める。
「あ、ありがとう……」
「ん。その前に、選ぶ?」
「へ?」
シノンは、にやっ と笑いながら 差し出していた剣を引っ込めた。
今日一番の笑顔だ。プラズマグレネードなど、目じゃない程の内容がキリトに告げられる。
「ヨツンヘイムに降りる時にいったけど、この剣の代価に 火矢で射られるのと、隕石ぶつけられるの、どっちがいい??」
「………へっ!?!?」
記憶を懸命に巻き戻すキリト。
そう……、このヨツンヘイムに降りる時に、長い階段を走っていた時……、確かにイタズラ心が刺激されて、ちょうど目の前に 左右にふりふり〜と揺れている尻尾があって……、ぎゅっ! と握ったのだ。おまけに リュウキを巻き込んで倒してしまった。
「ちょちょちょ、ちょーーっとまったぁ! た、たしか、つぎ、つぎやったらっ! って言ってたじゃんっ!!」
懸命に巻き戻しをする事が出来たキリトは奇跡的、とも思える早さで 当時の会話の内容を思い出す事が出来た様だ。
「ん〜〜……そーだったっけっ?」
シノンは、リュウキの方を見て、人差し指を 顎下に当てて、まるでアイドルの様に首を傾げる。笑顔が眩しい……とはこう言う時に使うのだろう、とどこかで理解出来た。
――リュウキならダイジョーブだっ!
と強く信じた? キリト。長らく共に戦い、過ごしてきたからこそ、よくわかる彼の規格外の1つ。瞬間記憶能力!
……なんだけど、その言葉を訊いたリュウキ……《瞬間》は、少々盛っているのだが、明らかに記憶力に関しては、メンバーの中では、間違いなく随一だと言うのにも関わらず。
「さて、――……どうだったかな。シノンに 隕石を頼まれた所は覚えているけど」
「ふぁっ!?」
まさかの一言だった。
四方を囲まれてしまった気分に苛まれたのは言うまでもない。
――道は、百発百中、必中必倒の火矢か、天から降り注ぐ厄災か……。
まさにプラズマ・グレネードが可愛い、だ。
それらのやり取りを見ていた皆は次第に笑い声に変わっていく。
「男にも女にも、モテんだなぁ? キリの字はよぉー」
右後ろで、空気読むつもりなどナッシング。明らかに不幸真っ最中である キリトを見てニヤニヤと笑う
刀使い
(
クライン
)
。他人の不幸は蜜の味……ともいったものだ。
と言う訳で、そんなクラインには
足蹴り
(
実力行使
)
で黙らせるキリト。
「ほら。キリト」
「え? どわぁっ!?」
収集がつきそうに無かった所で、シノンから託された、エクスキャリバーをキリトにパス! 当然、いきなりなんの覚悟もない状態だった所に、重石が来て 剣に潰されてしまったのは言うまでもない。
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