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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第223話 エクスキャリバー
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雷神トールの一撃で、完全に粉砕されたスリュム。
スリュムの最後の言葉を訊いて思う。
――つまり、今回の戦いは終わったけれど……、これが
本当の
(
・・・
)
、終わりではない、と事だ。
細かく言った訳ではないが、ある程度では予想出来ると言うものだ。
以前、夏に行ったイベントクエスト。
深淵の王と深海の王、クラーケンとリヴァイアサンとの対話を皆は頭に浮かべた。それ程までに、雰囲気が酷似していたから。ただ、唯一違うのは、相対していた片方が粉砕された、と言う所くらいだろう。
トールは、スリュムを粉砕し 完全に氷片となって爆散したのを確認すると 金色の両眼で睥睨した。
「………やれやれ、礼を言うぞ。妖精の剣士達よ。これで余も、宝を奪われた恥辱をそそぐことが出来た」
トールは、そう言うと同時に その金色の両眼。瞳の無い金色の眼 その瞳の視線が確かに動いた。向けられた先にいるのは、リュウキだ。勿論リュウキもその視線には気づいていた様だ。
「
この剣
(
・・・
)
にも、用があるか? トール。これは、《フレイ》の剣でもあるんだろう? レーヴァテインは お前達、アース神族の
最重要神
(
・・・・
)
とされる内の1人の物だしな」
そう言うと、リュウキは レーヴァテインを肩に担いだ。
リュウキの言葉に、トールだけでなく、皆の視線が一斉に集まる。
そのリュウキの言葉は、まるで『レーヴァテインも奪い返すつもりか?』と言っている様に思えたのだ。
キリトは、リュウキの返答の結果次第では、《妖精族パーティ》 vs 《アース親族雷神トール》の戦いが勃発してしまう可能性が非常に高いと思えてしまう。
先程の戦い。スリュムとの戦いは トールの助太刀があったからこそ、と言う面が大きい。トールにとっても、自分達の助力があって スリュムを粉砕する事が出来た、と言ってもいいが、それでも その実力はスリュムと何ら遜色はない。
規格外の巨人相手に連戦するのは、状況を考えても決して望む所ではない。
それが、キリトの。……いや、この場にいる皆の気持ちだろう。それ程までの消耗戦だったのだから。
「ふふふふ………」
トールは、リュウキの言葉を訊いてその金褐色の髭を僅かに震わせながら笑った。
「いや、それには用などは無い。余が取り戻そうとしたのは、一族の秘宝《ニョルニル》のみ。その剣は、主の戦果だ。主の力で得た物…… あの狡猾なロキの難題を、な」
ずしっ、と重量感のある黄金の金槌を掲げるトール。
「だが、余の……、ミョルニルの力は還してもらおう。
レーヴァテイン
(
その剣
)
と我が力。その2つを身に窶すには、主ら妖精族の手には余る」
雷鎚ミョルニルを持っていない側の左手をリ
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