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破壊ノ魔王
一章
15
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、なんてのはあり得ないから、いつもゼロが椅子に座ったまま寝るか、もう時間帯を完全にずらしていたんだけど、ソファーがあったら少しは楽になるんじゃないかな、と思って
優しいでしょ?

あとは窓の鍵を開けておけば、ぼくの任務はおしまい
のんびり町を見回るもよし、ぐーたら寝こけるもよし、食べまくって飲みまくってもよし

…………いいのかなあ、これで


「あら、ぼっちゃん。なにか悩みごと?」


廊下からの声。女の人だ


「良かったら力になりましょうか?」


優しそうな女の人は、なんだかいい臭いがして、ふわりとベッドに腰かけた。


「ううん。大丈夫。それより、勝手に入ってきたらダメだよ」

「鍵があいてたからつい。ごめんなさい。あなたの後ろ姿がなんだか寂しかったのよ」


寂しい、か
雫神のみんなと別れてもうだいぶ経つよな

寂しい……のかな


「……寂しくなんかない。がんばんないと」

「いいのよ。まだ子供なんだから、あまえてもいいの」


あまえても、て
なんでそんな優しいの?


「ほら、おいで」


う……
なん、で……そんな、こと…………

あれ?なんか……目がぼやけてきた
なん、で……理由なんてないのに……


「さぁ」


優しい声に優しい香り……





バゴォォォォォォォン


「………………」


なにこれ
これって枕が当たった音?嘘でしょ


「なにほだされてんだ。クソガキ」


なにこれ めちゃ痛い。え?むっちゃ痛い!


「ひ……あぅ……ぜ、ゼロ……?」

「よぉ、探したぜ?そっちから現れてくれるとはな」


いつの間にか奪われてぼくに投げられた枕は破裂するほど強くぼくに当たって……ぼくは頭もぐらぐら、顔は激痛だったんだけど……おかまいなしに二人は話す
というか、知り合い?


「随分と俺の所有物相手に面白いことしてるじゃねぇか?」


所有物!?


「あ……その……すいません……ゆ、許して……」

「忘れたなら思い出させてやろうか?今度は見やすい場所につけとかねぇと、またこんなことするのかねぇ」

「た、助けてください……ごめんなさい!!」


ゼロはニヤリと笑い、片手で女のひとを突き飛ばし、床に押し倒した。ぼくが戸惑ってる間にぐいっと服をめくり…………って、えぇ!???


「ぜ…………ゼロ!待って!それは!!待って待って!!」

「あ?こいつの臭いと声にやられた馬鹿は寝てろ」


ぐいっとめくられた服の下からは華奢な背中がでてきて、そこには…………なにもなかった。綺麗な背中だけ


「お願い……助けて……お
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