アインクラッド編
第五話なれなかった勇者
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ローになろう、って。だけど、……僕のFNC判定で狂ってしまった…!…結局……僕が戦闘職を諦めた時は攻略組との差は絶望的でした。その時です、《あいつ》が声をかけてきたのは…」
「あいつって?」
ーーOK、話は聞かせてもらったァ。あんたが戦闘スキル持ちの鍛冶屋になるなら、すげえCOOLな稼ぎ方があるぜェ!!ーー
「黒ポンチョの男?」
「でも、これは全て自分が自分自身のためにやった事です!」
席から立ち上がり、窓ほうへ歩きながらネズハは話す。
「だから、だからどうか…これで…」
ネズハはそう言うとベランダから飛び降りた。圏内ではダメージを受けないのだが、この街は周りがすぐ崖で圏外になっている
落ちたらログアウトって事だ。
すぐさまアスナが飛びつきキリトが引き上げようとしたが、筋力値が足りずサイガが三人引き上げる事になった。
「……さすがに三人は無理かも……」
「放してください!僕はもうこれ以上…」
「考え直して!あなたはそれでいいの!?」
「見返してからって事だろッ!!!!」
「勇者のように命を張って見せろ!!!オラアアアア!!!」
サイガは筋力値マックスで一本釣りした。ネズハはただ呆然と…
「キリト君…お願い」
「ネズハ、君の投擲スキルは中々のものだと聞いている。システムアシストがあれば、たとえ遠近感がなくても」
「分かってますよ!!そんな事!!でも、弾数が無制限でもない限り、実戦では…」
「無制限はないが、戻って来る、物はある」
キリトが取り出したのは円形の投擲武器。
「これはフィールドボスのLA、《チャクラム》だ。この武器を使うには特別なスキルがいる。スキルスロットにあきは?」
「ありません…」
「では質問を変えよう。伝説の勇者殿。鍛冶スキルを捨てる覚悟はあるか?」
「…………………」
ネズハはただ手を強く握り、うつむいていた。
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