アインクラッド編
第五話なれなかった勇者
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せん…」
「攻略組の面々が命を懸けて鍛え上げた武器を私利私欲で浪費したと?」
「なんとお詫びすれば良いか…ッ」
「やっぱりおかしいわよ」
アスナが取り出したのは投げナイフだった。
「これはフィールドで会ったソードマンの忘れ物。アルゴさんに調べてもらったら、プレイヤーメイドだったわ」
「現在鍛冶屋のプレイヤーはただ一人、作れるのはネズハ、君だけって事になる」
「ソードマンならクイックチェンジを覚えていてもおかしくはないナ」
「会った時の装備も中々の物だったけど、あなたの‘質素な生活’を見ても桁が違う
「俺たちは今こう疑っている。“荒稼ぎした金を誰かに貢いでるんじゃないか”ってな」
ネズハは急に焦ったように顔を上げた
「ま、まさか、いったい誰に…?なんの根拠があって…」
「根拠なら、あるが?君の名前にな、[Nezha]よ」
「…ッ!!!」
予想外の言葉にネズハは言葉が詰まってしまった
「そう、あなたの本当の名前は[ナーザ]。[ナタク]って言う呼び方が有名すぎて気付かなかったわ」
「中国の小説【封神演義】に登場する少年の神だな」
「《宝貝》なる多様な武器を操り、二つの輪に乗って空を飛ぶ、らしいヨ」
「すげえなぁ、なーんて言うんだっけか、こういうの」
「シャルルマーニュ伝説の、オルランド、や、現代の西洋風ファンタジーの原点、ベオウルフ、に勝るとも劣らない
「「「「レジェンドブレイブ」」」」
「………ッ!!!」
「君が彼らの為に資金を稼いでいたんだな。…なぜだ、何故君だけがこんなリスクを負ったんだ?見返りはなんだ!
君たちは、何故こんなことができたんだ!」
「キリト、落ち着け」
「落ち着けない!このままいけば《レジェンドブレイブス》は攻略組をブッチぎって強くなる。悪事を厭わない詐欺集団がだ!
…そんな奴らが圏外で襲われても返り討ちにすればいいと開き直ったらーー」
「違うな」
突如サイガはキリトの言葉を遮った。サイガはネズハの変化に気づいた。キリトが悪事を厭わないと言った時唇を固く噛み締め
手を強くに握ったのを見逃さなかった。
「ネズハ、この投げナイフを取ってくれ」
サイガは投げナイフを取ると、ネズハの前に差し出した。取ろうと伸ばしたネズハの手は届かなかった。
「お前、遠近感が分からないんだな」
「FNCか!」
「という事ハ彼らがその弱みニ漬け込んデ…」
「それも違うな」
「そうね、彼らは見捨てなかったのよ。どう、まちがってる?」
「……いいえ、そのとうりです。レジェンドブレイブスは他のゲームでも常連の上位ランカーでした。SAOでもてっぺん取って本物のヒー
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