外伝 マリネッタの物語
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を確かめるように名前を呼びあった。
「ねえ」
「ん?」
「何で……私を助けようと思ったの?」
「んー……キミが必死で、一生懸命だったから。だから正面から受け止めようって思ったら、思いのほか問題が解決できそうだったんで解決してみた」
「て、適当……」
「俺だって聖人君子じゃないから何でもかんでも助けるほど人が良くない。ただ……何って言うかな、一生懸命に頑張った人が報われないのって、納得いかないじゃん?俺ってそういう真剣さを持ってないからさ……余計にそういうの、守ってあげたくなるんだよ」
「……私の事、今でも守ってあげたいって思ってる?」
「思ってるよ」
「お金とかお給金とか、出ないよ?」
「俺が守りたいから守るんだって」
「そっか………じゃあ、これからずっと守ってくれる、王子様?」
「お姫様を守るのはどっちかというと騎士だと思うけど、謹んで受けておくかね?」
貧民街に済む貧相な身なりの少女は、今でも『告死天使』の前でだけはお姫様だ。
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