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黒を纏う聖堂騎士団員
20.青の似合わない男
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という良い雰囲気で。
それよりも二人は法皇を見つめました。

「あの法皇さま?何かのご冗談でも?」

「あ、一日体験職業で法皇とか」

「冗談でこれが着れるか!!

















現法皇ククール様だ!!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!?」

青の服が似合わない聖堂騎士団ククールでした。
クローゼットで呆然とする二人。
この光景、かなり異様ではありませんか。
同じ兄弟でもこうも反応が違うと可哀想な気がします。
マルチェロが法皇、世界征服、戦争等々したところで驚きませんが、ククールがやると遊ばれている感がします。

「ニノはどうしたんだ、ククール・・・・・・」

「似合わない似合わない!!マルチェロに譲りなさい!!」

「まあ落ち着けよ、お二人さん。
クローゼットから出てきてから。」

「落ち着けないよ」
「落ち着けないわ」

ククールはなんだか悲しくなりましたが、なんとか踏ん張りました。
マルチェロからの反応の方が酷そうだからです。
想像するだけで鳥肌ものです。

「まあ、ちょっとね。ニノ様には法皇を譲ってもらった。」

「・・・まさか、ジゴスパーク」

「エイトじゃないから平和主義だ!!」

「チッ・・・・・・」

「泣くぞマジで。
あんたが指名手配されたから助けるためにしたんだよバーカ!!
それに法皇なら資料見れるしな!!」

「ククールが考えてるなんて」

「オレってなんなんだ」

多分メラゾーマで常に灰にされている虫けらかな?
嘘です。女好きすぎるから予想しなかっただけではないかな。
とりあえずエイトは無事で済みそうです。

「ニノにエイトから賄賂貰ってたことを利用して引きずり下ろした。
悪いが、一応エイトには捕まってもらう。オレの立場があるしな。
マルチェロも追わなきゃいけない立場か。」

やはり血の繋がりがひどい。
イヤミ以外では繋がりがあるのか、と言われたら悪逆非道と答えようかな。
まさかハゲハゲニノ様を引きずり下ろしたとは。

こうしてエイトは煉獄島に向かう。
そこに何があるのか、そんなこと誰も知らない。
作者でさえ。
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