一誠SOS
次期次期当主訪問(2)
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で、そりゃ気配遮断しているから気付かない訳だよな。
俺だけ行ってみたのだが、無論気配消してだけど近付くとサタンレッドの格好をしたサーゼクス。そんで小さな声で何か言っていたが、小さな声だったので風の精霊により聞いた。
「・・・・ミリキャス・・・・サタンレッドよりも黒鐵様の方が好きなんだね・・・・」
声と存在感は悲哀に満ちていた事で、俺は気配と姿を見せた後ハリセンを振り下ろした事でやっと気付いたグレイフィア達。全員庭方向を見ると俺が何か引き摺っているのが見えたし、首根っこを引き摺りながらそのままグレイフィアがいるリビングに到着してから放り込んだ。
「全くコイツと来たらとんだバカ野郎だ、俺もようやく気配を感じ取れたが一体何していたのか知っている者がいるなら話せ」
「恐らくですが、ミリキャス君を一誠様に取られたと思ったのかと。ミリキャス君が来てから、何らかの視線を感じ取りましたが敵意ではなくミリキャス君と仲良くしていた事による羨望の眼差し」
「旦那、これは黒鐵様と決するしかないと思うが敗北は決まったようなもんだぜ」
「マスター・サーゼクス、先に謝るのでしたら一誠様よりグレイフィア様かと」
「サーゼクス様、オフを利用してまでそのような格好でこの町に来ているとは・・・・納得のいく説明をお願い致します。ちなみに私は一誠様に呼ばれましたし、総司さんらもこちらに来た事に関しては既に許しています。ミリキャス様の護衛はグレモリーと黒神だけで充分ですからね」
レイヴェルの冷静な分析とセカンドとマグレガーは謝罪をした方が良いと言うが、静かな怒りを含めたグレイフィアの声音と共に俺の隣にいた。サタンレッドの格好をしているサーゼクスで、正体を知らないグレモリー眷属らは誰?と言う感じである。俺とグレイフィアらの会話を聞いた事で正体を知り、二人を前にして対峙となるが跪いて屈した。
「すまない、私が悪かった」
「母様が一番強いと思いますが、やはり黒鐵様が一番かと思います」
最強の魔王が妻に屈したが、その前に師範に屈した事でミリキャスの満面の笑顔を見た全員がその言葉に頷いた。サーゼクスを連行するグレイフィアだったが、俺も一緒に説教をと頼まれたので一緒に冥界へ行く事となった。俺がいない間、一時的に当主代理をシーグヴァイラとヴァーリに任せる事となった。
「そんじゃ諸君、引き続きミリキャスの事を頼んだ。俺はコイツを少々絞るのでな」
「一誠様の言う通りでございますがミリキャス様、明後日の帰還まで皆様にご迷惑をかけませんように。いいですね?」
「はい!」
サーゼクスの首根っこを持つ俺だったが、元気よく返す息子の姿にグレイフィアもいつもの感じに戻ってきた。微笑む姿を余り見ないが、母親の顔となっていたので貴重な場面だ
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