3部分:第三章
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第三章
「これはかなり」
美味だった。それでノートパソコンを使って通信をしている上司にだ。このことを報告したのである。
「何っ、ゴボテン!?」
「はい、ごぼ天です」
「それにホルモンにか」
「お好み焼きにたこ焼きです」
「地球にはそんな美味なものがあるのか」
「そうです。どれも相当な美味しさです」
「ううむ、その美味いものを地球人は食べているのか」
上司もだ。グリーザの話を聞きだ。実に羨ましそうに言葉を漏らした。
グリーザはそんな彼を見てだ。すぐにこう言っただった。
「ではです」
「それではか」
「レシピを送りましょうか」
「頼む。食文化も研究しなければならないからな」
「そうですね。では今すぐに送らせてもらいます」
「頼む。それで食文化の他に何かわかったことはあるか」
「地球人は賑やかですね」
グリーザは天下茶屋の商店街のことを思い出しながら上司に報告する。
「いつも騒いでお喋りをしています」
「そうなのか。明るいのか」
「よく怒りよく笑います」
「よく怒るか」
上司はそのことに注目した。それでこうグリーザに問うたのである。
「ではやはり好戦的か」
「いえ、怒ることは怒りますがすぐに収まります」
「そうなのか」
「スポーツ観戦、特に野球のそれで発散しています」
「野球?ああ、地球のスポーツだな」
「はい、棒でボールを打ち皮の大きな手袋でそのボールを捕るという」
「あれも変わったスポーツだ」
彼等の星にはないものだ。だからこう言うのである。
「あれは楽しいのか」
「やっても観ても楽しい様です」
「成程。地球人の楽しみは食べることとその野球か」
「他にはサッカーというスポーツもあります」
「ああ、サッカーについては聞いている」
上司もそのスポーツのことは既に知っていた。以前グリーザが報告したのだ。彼はサッカーについては自分から言うのだった。
「ボールを足で蹴ってネットに入れるものだな」
「はい、それもよくやって観ています」
「そうか。中々色々な遊びがあるのだな」
「我々の様にテレビゲームやパソコンでも遊びますし」
「それもしているか」
「地球の遊びは様々ですね」
「戦争ばかりしているのではないのだな」
そのことを知ってだ。上司はモニターの向こう側で腕を組み考える顔になりだ。
そのうえでだ。こう言ったのである。
「考えていたのと違うな」
「そうですね。それも全く」
「遊ぶことが好きか」
「それに明るいです」
やはり商店街のことを思い浮かべながら話すグリーザだった。
「あと。テレビでアニメやドラマも観ていますね」
「地球にもそういったものがあるか」
当然彼等の星にもある。そういったものはだ。
「成程な。彼等の文化は我々と似てい
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