暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第63話 wolf
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が目印ね」

 その黒歌の言葉を聞いて、皆それぞれ持ったスーパーの袋を覗き込む。私も自分の袋の中、エビマヨ・五目ごはん弁当に貼られたシールを見てみるけれど、そこに月桂樹の葉は描かれていなかった。……というより、そもそもスーパーの裏でパートのおばさま方が一気に作ったであろう、もしくは工場で大量に作ったであろうお弁当に、良し悪しなんてあるのかしら?

「そういや俺はガッツリ食べたくて月桂冠とか関係なく唐揚げ弁当取っちまったな」

「私も特に考えずなんとなくお寿司取っちゃったわね。龍巳は?」

「我見た時もうなかった」

「私も見てませんね。黒歌姉様ですか?」

「うんにゃ、私は一番最後に取ったし。一番幸運そうなアーシアとか?」

「わ、私はそんな幸運だなんて……それに私も違いますよ? 私とレイナーレさんはお惣菜取りましたし……」

「食い意地張ってるゼノヴィアなんじゃない?」

「私はそんな食い意地など張っていないぞレイナーレ! むしろこういう時は誰よりもちゃっかりしているイリナなんじゃないか?」

「ってそれどういう意味よゼノヴィア!?」

「あはは……。僕も違いますけど、朱乃さんはどうですか?」

「私も違いますわ」

「私も違うし……ではもしかしてお兄さま?」

「残念ながら私も外れのようだ。となると……」

 そこでようやく私達の視線は最後の、まだ申告していない彼女、グレイフィアへと向いた。そしてそのグレイフィアはというと…… 

「ふ……皆さま、まだまだですね」

 ピッと月桂樹の葉が描かれた半額シールを私達の前に掲げた!

「あれ!? っていうかグレイフィアさん、最初に弁当取ってませんでした!?」

「にゃっ!? 月桂冠のこと知ってたの!?」

 その言葉に驚愕する私達! でも確かに、先ほどのセリフは意図して月桂冠を取ったと言わんばかりだったわ! でもなぜグレイフィアがそんなことを知っていたの!?

「1つだけシールの模様が違っていましたので。これは何かあるとすぐに察せました」

『『『グレイフィアさんマジパネェ!』』』

 グレイフィアの心なしかドヤ顔の返答に対して驚愕を露わにする神裂家の面々。でも私は少々別の感情が沸き起こりつつあった。それは……



 我がグレモリー家のメイドにして冥界最強の女性悪魔、そして四大魔王の一角であるルシファー様の女王(クイーン)、そして私のお義姉様であるグレイフィアが神裂家に毒されつつあるようにしか感じられない件について……







   ☆







 スーパーを出た後私たちはそのまま近所のちょっとした高台、そこにある公園に来ていた。こっからの夜景は結構良くて、今日みたい
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