暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第63話 wolf
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その通用口が閉まった…………瞬間!

『『『うぉぉぉおおおっっ!!!』』』

「えぇっ!?!?」

「きゃあっ!?」

「何!? 何なの!?」

 ものすごい雄叫びとともに客が一斉にお弁当に向けて飛び出した! しかもその中にはイッセーたちの姿も!

「血沸き肉踊る狩場ってこういうこと!?」

 つまり火織たちの言っていたのはこの半額弁当の早い者勝ち競争だったのね!? …………と思っていた私はまだまだ火織の言っていたことの意味を理解していなかった。

 火織たち先頭集団が広場の中心付近に辿り着いた…………その時!

「らぁっ!!」

「せいっ!」

「「ぐぎゃあっ!?」」

『『『えぇぇっ!?』』』

 イッセーと火織が並走していた客を殴り飛ばした!?

「何してるのあの子たち!?」

 と驚いたのだけれど、そこからさらに驚くべき光景が! 殴られた2人はまるで何事もなかったかのように立ち上がり、またお弁当に向かってダッシュしていった! っていうよりあの2人に殴られて何事もなかったかのようにってどういうこと!?

 さらに状況は続き、いち早くお弁当まで辿り着いた黒歌、龍巳、白音はそのまま反転、三方に別れた。龍巳はお弁当の前でまるでお弁当を守るかのように腕を組んで仁王立ちし、黒歌と白音は突っ込んでくるお客さんたちの前に立ち塞がると……

「うりゃあっ!!」

「えいっ!」

『『『ぐぁぁああっ!!』』』

 押し寄せるお客さんたちを吹き飛ばした! 更にそこに遅れていた火織とイッセーも合流し、一番奥に龍巳、そしてその周りに他の4人が配置し、他のお客からお弁当を守るかのように布陣した。

「ちっ、先越されたか……」

「おら、お前たちの勝ちでいいからさっさと取ってそこどきな」

 と、彼女達を囲む他のお客たちが殺気立ちながらどくように促す。けれど……

「悪いけどそういう訳にはいかないのよね」

「あ?」

「ごめんねぇ、今日うちお客さんがいっぱいいるからここどけないのよぉ」

「ですからここのお弁当は全部私達が頂きます」

 と言う黒歌と白音。けれど周りは当然そんなことに納得できるはずもなく……

「ふっざけんなぁ!」

「流石にそれはマナー違反だろ!」

 と、まぁそうなるわよね……。

「もちろん分かってるさ、そんなこと。掟を破るつもりはねぇさ。けどよ」

「ここにいる全員、ぶちのめせば我ら総取り」

 その言葉にシンとなる一同。そして

『『『上等だぁっ!!』』』

 一斉に全員がイッセーたちに襲いかかった! そこからはまさに大乱闘、火織たちが圧倒的に優勢とはいえ、他の人達も一歩も引かない! というよりあの娘たちに殴り
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