第2章:埋もれし過去の産物
第34話「イレギュラー」
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振られる。
「...捕らえよ、戒めの鎖...!」
〈“Warning chain”〉
さらに、光の鎖が闇の欠片を捕らえ、拘束する。
「っ..邪魔っ!」
「嘘っ!?」
しかし、その鎖は無理矢理引きちぎられる。
「フォイア!」
「っ!」
―――ギギギギィン!!
その間に僕は四つの剣を創造し、それらを射出する。
しかし、それらは爪の一閃により全て砕かれた。
「もう...一度!!」
〈“Warning chain”〉
そこで司さんがもう一度拘束魔法を使い、捕らえる。
今度はさっきよりも量が多く、破られないようにした。
「っ...!っ....!!」
「...つ、捕まえた...!」
さすがに今度は外せないらしく、身動きが取れないようだ。
念のために、僕と緋雪も拘束魔法を重ね掛けする。
「....あは..こんなので止めたと思ってるの...?」
「え....?」
「っ...!?二人共!間合いを取って防御!!」
闇の欠片の手に集まる魔力。
それを感じ取った瞬間、僕は二人にそう指示を出し、防御魔法を張った。
「“ツェアシュテールング”!!」
―――ドォオオオオオン!!!
大爆発が起き、僕らは吹き飛ばされる。
また、僕の拘束魔法が破られたのを感知した。
今の魔法は拘束魔法を壊すためのものだったのだろう。
「ぐっ....!」
爆発の煙幕で周りが見えなくなる。
すると、闇の欠片に動きがあった。
「(....っ!緋雪を狙ってる!?)させるかっ!!」
煙幕の範囲から外れた所にいる緋雪に向けて、僕は跳ぶ。
「....あはっ♪」
「え...っ!?」
「緋雪っ!!」
緋雪目掛けて手を突きだす闇の欠片に向けて、思いっきりリヒトを振う。
「っ、邪魔!」
「ぐっ...!」
〈“Beschleunigung”〉
防御魔法で防がれ、それと拮抗した所を爪で一閃される。
なんとか躱し、加速魔法で緋雪を連れて間合いを離す。
「見つけた....やぁっと見つけた....!」
「(今のは緋雪を意図的に狙ったのか...!?)」
明らかにあれは偶然ではなく、緋雪を狙っていた。
なぜだ?素体となった人物だからか?
...いや、理由にならないはずだ。
闇の欠片は負の感情を増幅させるが、だからと言って緋雪が自分を怨む出来事はなかった。
「(なにか、別の理由が....。)」
...い
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