暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第34話「イレギュラー」
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がしやすい構えを葵は取って...。

「...はっ!!」

  全てを切り裂いた。

「...喰らいなさい。」

   ―――“弓技・矢の雨”

「っと、“扇技・護法障壁”!」

  私が放った矢の雨をとこよは扇を使って張った霊力の障壁で....って、あれ?

「(....霊力が、感じられない...?)」

「くぅうう....!」

  しかも、簡単に防げるはずの攻撃を、とこよはギリギリで防ぎきる。

「....そういう..事。」

  偽物だから、どこか本物とは違うって分かってた。
  ただ未練があったからこうやって出現したのも分かってた。

  ...けど....。

()()()()()()()()()()だなんて、ちょっと私達陰陽師を舐めすぎよ。闇の欠片。私達に対して喧嘩売ってるのかしら?」

「...かやちゃんも気づいてたんだね。...本当、全然質が違うのに、再現できる訳ないのに。」

「....そうだよね。」

  私と葵のその言葉に、とこよの闇の欠片が同意した。

「...うん。今が夢のような感覚で、私は偽物だって言う事、分かってるよ。」

「....あんた....。」

「私は二人の大事な記憶で、未練。再現度も高くなるよ。...能力以外はね。」

  まさか、自身が偽物だと自覚しているとは思わなかった。

「...じゃあね、二人共。最後に、奥義を見せてくれると嬉しいな。」

「....葵。」

「うん。分かったよ。」

  私は矢を番えて狙いを定め、葵はレイピアを居合のように構える。

「“弓奥義・朱雀落”!」

「“刀奥義・一閃”!」

  私が焔に包まれた矢を放ち、それが命中する瞬間に、葵が霊力を込めた強力な一閃を放つ。
  それらは、とこよの胸と首へと吸い込まれ、とこよは何も言わずにそのまま消えた。

「.....未練、ありすぎね。」

「そう...だね。」

  いつも明るい...明るすぎる葵も、少し暗くなっている。

「....あの時と同じ名前を与えられたからかしら?未練が大きくなったのは。」

「そうだねー。優ちゃんのせいかな。」

  ...まぁ、懐かしい気分になれたわね。

「椿お姉ちゃん!葵お姉ちゃん!」

「あら、ヴィヴィオ。どうしたのかしら?」

  上からヴィヴィオが降りてくる。
  ...そういえば、放置してたわね。

「気が付いたら下に降りてたんだもん!しかも戦ってたし!」

「ごめんねー。あたし達が終わらせるべきだったからつい...。」

  葵がヴィヴィオに謝る。
  すると、アインハルト
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