暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#31 コーラル城の戦い
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… 大丈夫なのかな?」

 アニスも振りい払われたことより、ガイの心配をしていた。

「何かあったのですか…? 唯の女性嫌いとは思えませんよ…?」

 イオンも心配そうに見つめる。

「すまない…… 体が勝手に反応して……、何でかわからねえんだ。ガキの頃はこうじゃなかったし…ただ…すっぽり抜けてる記憶があるから…それが原因かもな……」

 ガイは、そう言いながら俯いた。

「お前も……記憶障害だったのか?」

 ルークが心配そうに聞く。それは初めて訊く事だったから。

「違う… と思う… 一瞬だけなんだ、抜けてるのは……」
「どうして…一瞬だとわかるの?」

 ガイの言葉に、ティアが聞き直した。


 そして、その後に語られたガイの答え、それは衝撃的なものだった。

「わかるさ… その記憶ってのは、オレの家族が殺された時の記憶だから……」

 皆、ガイの告白に表情が固まっていた。
 その悲しい事実に、ミュウも悲しそうに俯かせていた。

「ガイ…」

 数少ない、と間違いなく言える友の悲しそうな顔を見て、ルークは近づいていった。

 その致命的ともいえる一瞬の油断!


「ガアアアアア!!」


 突如、頭上より、グリフィンが現れたのだ。

「う…うわあああ!!」
「ルーク!!」
「ご主人様!!」

 グリフィンは、ルークの両肩を掴むとそのまま飛んでいく。

「くそ!! ルーク!」

 アルは、咄嗟に詠唱に入るが、それはガイが止めた。

「駄目だ! ルークに当たる! やめろアル!」
「くそお!」

 ガイは、すぐさまグリフィンを追い、階段を駆け上がっていったその時だ。

「………行かせない」

 階段の上で待ち構えていたのは アリエッタだった。ガイの行く手を阻む様に乗っていたライガの獰猛な抓でガイを切さ裂こうとしたが、ガイは咄嗟に跳躍し、回避する。

「根暗ッタ!」

 アニスは、トクナガ(ぬいぐるみ)を取り出して、自身の前。床の上に叩きつける様に下ろすと。

「な、何? これ!?」

 突然の光、そして そのぬいぐるみが、突然巨大化したのだ。だから、アルは驚いてしまう。アニスが戦う所は初めて見たから。

人形士(パペッター)……、だったのか、しかし一体どういう音機関なんだ?」

 ガイも驚いていた。仕組みまでは知らなかった様だから。

 そして アニスは、その巨大化したトクナガに乗った。ライガに乗っているアニスに対抗する様に。

「ルーク様と、ついでに人質もかえしなさい!!」

 勢いのまま、アニスはアリエッタに飛び掛かるが。

「アニスっ! 危ない!!」
「ガアアアアアア!」

 アニスの死
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