1部 SAO世界
一章 降り立った少年
1.始まりの街
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!!」
俺の声を聞き、見覚えのある後ろ姿が此方を振り向いた。
メラニン色素が他の人より少ないせいか、黒の髪の所々に白が混じる髪。
普段なら優しい笑みを浮かべているのだが、今は少し……と言うかかなり寂しそうな、それでいて、俺を見たことによって発生した、驚きの混じった顔。
すらっとした体つき。
俺は、最後の10mを一気に詰めると、腕を大きく広げ、彼女を……光を抱きしめた。
「……あ、秋彦……君?」
「ああ、そうだ。そうだよ……光」
俺は、光を抱きしめる力を更に強めた。
一方光は、ようやく驚きが収まったのか、今度は嗚咽を混じらせながら、光の方からも、強く、しっかりと抱きしめてくる。
俺たちは、2時間ぶりに再開した。
たった2時間と、思う人だっているだろう。
だが、俺には……俺たちには、2時間は長すぎた。
しっかりと、強く、強く抱きしめ合い、俺たちは……
クソッタレたゲームで、再開した。
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