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101番目の舶ィ語
第七話。千夜一夜夢物語A素直な転入生
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それはすごく辺り前な条件なのだが。理亜の言葉は俺の胸を深く抉った。
違うんですよ、理亜さん??
浮気は文化なんです。

「あはは、リアもフツーの女の子なのね!」

「クールだからもっと変わったヤツが好きなのかと思ったぜ」

「私は普通です。スナオさんやアリサさんみたいに普通じゃない人とは違いますから」

『なーんだ。普通だね〜』 『須藤さんの好みは普通な人……』 『浮気男には死を……』

理亜の好みが普通だったせいか、一部を除いて周りの女子達も騒ぎ立てるようなことにはならず。
理亜がほっと胸を撫で下ろしたタイミングでアリサは。

「で、本命はお前の兄さんだったりするのか?」

爆弾を投下しやがった。

「っ??」

アリサの不意打ちな発言のせいで、理亜は露骨に反応してしまい。

「あっ、顔が真っ赤になった??」

スナオちゃんのダメ出しにも反応してしまい。

「なっ、なってません?? に、兄さんはその、そういうんじゃ!」

『反応が本当っぽーい??』

途端に、女子更衣室の中はチャイムが鳴るまで、大騒ぎとなった。





気づけばまた景色が変わっていた。
ふと、鼻をついたのはは塩素の香り。
辺りを見渡すと、そこは室内プールだった。
プールサイドで体育座りをしながら、理亜はみんなが自由に泳いでいるのを眺めていた。

「ぷはぁーっ??」

理亜が眺めるプール。その水の中から現れたのはスナオちゃんだった。
トレードマークのドリルヘアも水に入ると張り付いてしまうようで。
一瞬、誰か解らなかった。

「あー、リアは泳がないの?」

彼女はリアのいるプールサイドまで水を滴らせながらペタペタと歩いてきた。

「どなたですか?」

「ぶふーっ、スナオだよ、スナオ!」

「ああ……すみません、ドリルではなかったもので、つい」

「ドリル以外にも特徴的だよねわたし?? 他に金髪の子とかいないよね??」

「大丈夫、全て冗談ですよ」

「もう、変な冗談言う子にはぷんぷんがおー、だぞ?」

「ふふ、気をつけますね」

「リアは転入初日のわたしにも容赦ないなー! わはは??」

ん?
……気のせいか。
スナオちゃんの姿が一瞬、知り合いに重なってみえたような……。

「と、隙をついて、えーい、ハグー??」

「あっ」

スナオちゃんは理亜に勢い良く飛びつこうとして、理亜は反射的にそんなスナオちゃんの体をドン、と押していた。
スナオちゃんの後ろは当然ながらプールで。


ドボーン??


上がってきたばかりのプールに突き落とされたスナオちゃんによって、水柱が立つ。

「ぷはぁーっ、な、何すんのよー??」

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