The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第五狩 《説明会って聞いただけで眠くなるよね。....,..なるよね?》
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りにしていた。
花煽のそんな様子には気付かず、瑞花は続ける。
「そして、その光が晴れたかと思うとそこには、恐暴竜の姿はなかった。しかし、その代わりに...」
「恐暴竜の特徴を備えた人型の生物がいた、ってことですね?」
花煽が瑞花の言葉の続きを遮り言った。
瑞花は意外そうに、それでいて面白そうに笑いながら言った。
「へぇ...察しがいいね......いや、もしかして君は知っていたのか?」
「.....どうせ報告せにゃいかんかったことですしね。つい先日、モンスターのような姿になる奴に出会いましてね。まぁソイツに害はなさそうでしたがね。とても友好的..
.というか精神は人そのものでした。俺はそいつに偶然にも助けて貰ったんです。」
「へぇ、もう見てたんだ。でも友好的ってことは今僕が話してる奴じゃないね、コッチの話のヤツはね、とてもそんな感じじゃあないとよ。声をかける間もなく、ソイツは衛士たちを視認した瞬間襲い掛かってきた。衛士たちはモンスターに対してはプロだが人との戦いとなったら話は変わってくる。それはもう一瞬だったらしい。ソイツは衛士たちの間を走り抜けながら鎧のスキマを的確について一撃で終わらしたらしい......生き残ったただ一人の衛士から聞いた話でした。」
「ソイツは......その後どうなったんですか?」
「......わからんね....行方を眩ましたまんま見つかっちょらん。」
「討伐隊は?」
「もちろん組まれるはずだった。だがね、その時点では情報が少な過ぎた。このまま討伐に向かっても犬死するだけだと判断が下された。幸いソイツは他の所を襲うことは無かったしね。」
「5年も放置してたんですか?そんな危険な存在を?」
花煽の口調はだんだん強くなっていた。そのギルドがだした結論以上に良い意見は花煽には思い浮かばなかった......つい感情的になってしまった。
それは、二人にも伝わっただろう。花澤は少し不安そうな顔になっている。しかし、瑞花は表情をそのままに続きを話し出す。
「そう言われると弱いんだよな.......でもそれだけ慎重だったんだ。なんせその正体がわかるまでに5年もかかるような奴だったんだからさ」
その言葉に反応したのは花澤だった。
「えっと、それじゃあ正体が分かったんですか?」
瑞花は首肯する。
そして話だす。
「人は胸の左がわに心臓があり、それが命の流れをつくりだしている。その代わりは存在しない。それがないと生きていけない。だがどういうわけか、その命の源があるはずの場所に玉石がさも当然のように収まっている人間が存在した.......彼らには生まれつきモンスターの能力が宿っているらし
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