SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
雪山探索編 その二
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「くじらは落下ダメージは無効にさせてくれますけど、浮遊や飛行はできませんよ」
「まじかぁ……またあれやんのかな……」
「あれ、とは?」
「その前に一つ質問。あんたさ、これ走って登れる?」
「無理です」
「デスヨネー」
「僕はどちらかというと筋力値に重きを置いてるんでやるとしたらこうですね」
言うとフォルテは壁に向かい、一気に走り始めた。
壁に当たる少し前にジャンプして着壁。そのまま壁を足場に逆側の壁、だと少し遠いので斜めあたりの壁へとジャンプする。
いわゆる三角飛びというやつだ。
「……攻略組ってだいたいなにかしらネジ飛んでんのかしら……」
それには作者も同意する。
フォルテはそのまま三角飛びでそれなりの高さまで行って、コケた。
「……ぁぁぁあああああ!!!!」
「おかえりー」
真っ逆さまに落ちてくるフォルテ。
それを冷めた目で迎えるリズ。
多分今の一瞬で一番頑張ったくじら。
まともに膨らみもしないでフォルテを受け止めて……くじら、お前凄いよ……!
「いてて……流石に無理がありましたか……」
「まぁ、最初から出来ると思ってなかったけどね」
「リズさん前に来たことあるんですよね?その時はどうやったんです?」
「あれ?言ったっけ?」
「言動の節々が表していました。合ってますよね」
「まぁ、正解。来たことあるよ。ただ、その時の方法は朝になるまでできないのよ」
「そうですか……そうなると、それが正規ルートなのかは怪しいですね……」
「正規ルートがあると思ってるの?」
「思いますよそりゃあ。あのドラゴン、改めて考えてみるとプレイヤーから見てこの巣穴と対称の位置に優先的に動いていたんです。僕がドラゴンの側面から攻撃しようとした途端に飛んでましたし、僕が動きづらい時にはわざわざ正面からブレスを放ってきました。そのブレスに吹き飛ばされてこうなったんですけどね」
「即死トラップってことはないの?」
「クエストのクリア報酬がここにあるっていうなら、ここから出るための道はあるでしょう」
「色々考えてんのねー」
「そうでもしないと生きていけませんから。それで、前回はどうやって上がったんです?」
「ドラゴンに乗って」
「……はい?」
「あのドラゴン、朝になると戻ってくるから、背中にしがみついて外に出た」
「…………」
「まぁ、言いたいことはわかる」
今の時間は、まだ夕方。朝になるのは当分先だし、その方法をとるのはリスクが高い。
勿論それが正規ルートとして設定されている可能性もなきにしもあらずだが、そんなこと思いつくのは奇人変人ぐらいだ。
キリト好きな方、ごめんなさい。
「本当どうするの?ドラゴンに乗るしかないかなぁ?」
「……いや、そうと決めるのは少し早いですよ」
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