第5章
冥界合宿のヘルキャット
第102話 悪神と戦います!
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ヴィアがデュランダルから聖なるオーラを斬撃に乗せて放って攻撃して神喰狼にダメージを与える。
「木場もゼノヴィアも以前より強くなってる」
「伊達に修行をしてねえって事だ」
伝説の魔物である神喰狼を拘束できたり、ダメージを与えられてる辺り、二人は相当力を付けたみたいだな。
「神喰狼は僕達で抑えます!」
木場の言葉に頷き、即座に子神喰狼の片割れへと向かう教会組。
「形は小さくとも神喰狼の子。牙にやられたら終わりです」
ロスヴァイセさんが警告しながらミドガルズオルムの方へと飛んでいく。部長と会長、二人の『女王』たる副部長と副会長もミドガルズオルムの方へと行く。
匙は会長の指示でロキにラインを繋げる隙を伺っていた。
「イリナ!それにユウナやライニーもあまり無茶をするな!アルさんはともかく、人間の君達では……」
ゼノヴィアがイリナやライニー、ユウの身を案じるが、イリナとユウは心配するなと言いたそうな顔をする。
「ゼノヴィア、見ててね」
「新しい私達を」
二人がそう言うと同時にイリナとユウ、そしてライニーの体が輝き、背中から純白の翼が生えた!
頭上には輪っかがあり、あれではまるで…。
「まるで天使じゃねえか!?」
イッセーの言う通り、その姿は天使そのものだった。
「転生天使。詳しい事は省くが、要は君達転生悪魔の天使版と言う事だ」
アルミヤさんが三人に起こった現象について説明してくれる。
転生天使。そんな物があったのか。
「私は変わらず人間のままだが、なに、ゼノヴィアが私はともかくと言っていた様に私の心配は無用だ」
確かにあんたの実力はここに来たメンバーの中でも群を抜いてる。
あのコカビエルが自分を倒し得たかもしれないと評価する程だ。トップクラスなのは確実だろうな。
「悪神の手先、ミカエル様の祝福を受け、転生天使となったこの私達の聖なる裁きを受けるがいいわ。アーメン!」
イリナがテンションを上げながら子神喰狼を指さしながら高々と言う。
……天使になっても性格は全然変わってねえな。
「さて、俺達の相手は……」
残った俺、イッセー、千秋、塔城は高い岩の上から俺達を見下ろすもう一匹の子神喰狼を睨む。
「もう一匹の方だ!行くぜ!明日夏、千秋、小猫ちゃん!」
「ああ!」
「うん!」
「はい!」
俺達はもう一匹の子神喰狼へと向かっていく!
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