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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第222話 霜巨人の最後
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驚きながら、シノンの方に振り返った。予想できなかったから、直撃でもしていれば、後衛ポジの為、比較的HPが低めのシノンはひとたまりも無いだろう。
だが、その心配は杞憂に終わる。
シノンの前にはいつの間にか、誰かがいたから。
この場の誰よりも長い剣を携えた剣士。
唯一の
伝説級武器
(
レジェンダリー
)
所有者
(
ホルダー
)
であるリュウキだ。
「っ……」
シノン自身も油断していたこともあり、あの弾丸を見て、思わず眼を瞑ってしまったが……眼を開けたら、目の前にリュウキがいたから……。思い返していた。何度も背中を守ってくれた時の事を。
そしてリュウキは、全てを弾いた後、軽く剣を回し、最後に剣の鋒を、スリュムへと向けた。
「―――誰を狙ってるんだ」
その長身を盾として、氷の弾丸を完全に斬り払っていたから。
「次の、お前の相手はこのオレだ。……かかってこいよ。霜巨人の王」
「キサマァァァァァ!!!!!!」
顔面を射られた事の怒りが完全にリュウキへと向けられた様だ。
両の手を拳銃の様に構えて、無尽蔵とも思える氷の弾丸を撃ち続けるスリュム。
「シノン。今の内に離脱して、2人と援護を頼む!」
リュウキは振り返る事なく、氷の弾丸を防ぎ、時には切り裂きながら、シノンへ指示を出す。シノンとしては、守ってもらう心地良さに再び身を悶えさせてしまいかねなかったが、今は皆と戦っている。……そんな無防備な姿を晒す訳には、と言う思いの方が遥かに強かった為。
「了解。あり、……がとね。リュウキ」
「お互い様だ」
リュウキは、剣で今撃たれた全弾丸弾ききった所で、ソードスキルを発動させた。
偶然なのか……、或いは必然だったのか、それは判らないが、両手剣スキルには、SAO時代には備わってなかったスキルが存在していたのだ。
それは、SAO時代にリュウキが好んで使っていた極長剣スキルの1つ。
《クリティカル・ブレード》
その光の剣は、閃光となりスリュムへと迫る。
「ぬがぁぁぁ!!!」
両手で、その閃光を弾ききるスリュム。
残念ながら、ダメージははじかれてしまったから、見込めない。その代わり、更に額には青筋が幾つか出来てしまった様だ。
「おい! 執念深ェヒゲ! 手前ェ、俺らを忘れてんじゃねぇぞ!! こっち向きやがれ!!」
完全に、リュウキとスリュムの一騎打ちの雰囲気になりそうだったのだが、生憎 そう言う事にはならない。
時間に余裕があるのであれば、名勝負となる予感がする《巨人の王VS白銀の剣士》を観戦してみたい気持ちも何処かにはあるが、今は悠長に見ている場合では無いのだ。
「うぉぉぉ!!」
「せやぁぁぁっ!!」
「た
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