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コラボ・クロスクエスト〜六絶神が言っていた〜
ターン1
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のは、自分の扱うカード群……『デッキ』を構築する必要がある。バトスピもその例外ではない」

 長テーブルのうちの一つの上にプレイシートを広げ、秋也と清文が座る。その隣に琥珀、ユーリ、椅子の無い部分に車いすの笑里。

 秋也がプレイシートの上に置いたのは、黒い背表紙のカード群。バトスピのデッキである。因みにデッキの事を『ライブラリ』と呼ぶ人もいるが、これはバトスピの元にもなっている世界初のTCG、『マジック・ザ・ギャザリング』の影響だろう。例外定期に現代でも大流行していて、ザ・シードを用いたVR大会も開かれているらしいが、残念ながらルールが非常に難解なのでTCG初心者には向かない。

「バトスピのデッキは、最低40枚のカードで構築しなければならない。上限は無いが、極力40枚にするべきだな」
「バトスピでは、デッキの中に同じ名前のカードは3枚までしか入れられない。だから、40枚にした方が、引ける(ドローできる)確率が上がるからな」

 まぁ、例外もあるんだが、と、清文は内心で呟く。『ミニーズ特攻隊』や『四甲天カメジュウジ』など、何枚でも積めるカードも存在するからだ。

 話者は秋也に戻る。

「カードの種類は、俺達と共に戦う”スピリット”、時にはスピリット、時には装備としてスピリットを強化してくれる”ブレイヴ”、フィールドに常駐して効果を発揮し続ける”ネクサス”、基本一発限りである代わりに強力な効果を秘めた”マジック”、そしてスピリットの上を行く”アルティメット”の五種類だ。それぞれモンスター、武器、地形、魔法、フロアボスモンスターみたいなものだと思ってくれ」
「なるほど……」

 ユーリがこくこく頷く。秋也の例えはSAOサバイバーであり、VRMMOプレイヤーであるユーリには飲み込みやすかったのだろう。より地形や魔法に馴染みが深い笑里はさらに頷いている。

「そしてバトスピをバトスピ足らしめているのがこの物体……『コア』だ」
「コア?」

 秋也は、プレイシートの横に置いてあった、青い六角形の水晶の様なものを手に取った。

「コアは力の源。マジックを使用する時。スピリットを呼び出す……召喚する時。あるいは一部のカードの効果を発動させる時。そんな時に、このコアを使う。コアを用いた戦略は無限。テンプレこそあれど、全く同一のデッキを、全く同一の戦法で動かすことはほぼ不可能に等しい。それがこのカードゲームの醍醐味だ。……まぁ、少し難しい気もするのだが、これにはすぐ慣れるから安心してくれ。それから、特殊な使い方をする『ソウルコア』というものもある。この五角形のがそれだな」

 秋也はコアをもとあった場所に戻し、それから銀色の縁取りを持つ、五角形のコアを指し示した。

「そしてカードには六つの『色』がある。赤、紫、緑、
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