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ロックマンゼロ〜救世主達〜
第69話 流星
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「彼らならきっと、今でも人間達のために戦い続けているはずだよ」

「うん……エックス、ゼロ…」

「ん?」

「何だい?」

二人は穏やかな表情でルインを見遣る。

こういう風に穏やかに会話をするのは久しぶりだ。

「これからは、シエル達が“明日”を作っていくんだよね」

「ああ…」

「うん…これからはハルピュイア達とシエル達が“明日”を作るんだ」

穏やかな表情で言うエックス。

本来ならオメガとの戦いで消滅するはずだった自分が新たなボディを得て、人間とレプリロイドのために再び戦い、ようやく自身の理想に辿り着けたことに満足していた。

ただ残念なのは…。

「死にたくないなあ……」

「…………」

「私、まだ生きたいよ。生きてシエル達が創る“明日”を見たいよ…ハルピュイア達と、家族としてもっともっと話がしたいよ………………でも、駄目なんだよね」

苦笑を浮かべるルインにゼロは少しの間を置いて、ルインの頭を撫でてやった。

人工血液が髪に付いたことで、少し髪が固くなっているが、撫で続ける。

ルインを少しでも元気付けてやりたかったから。

「生きたいと思うのは…恐らく誰でも同じことだろう。お前だけじゃない。」

シエル達が創る“明日”を見たいと思うのはゼロも同じことだ。

「ゼロ…」

「だが、俺達はレプリロイドから見ても、あまりにも長く生きすぎた。そろそろ休んでもいい頃だろう。もう、コピーエックスもバイルも、ネオ・アルカディアもないんだからな」

珍しく饒舌なゼロの言葉に、ルインとエックスは穏やかに微笑んだ。

確かにゼロの言う通り、もう自分達のような戦うことしか出来ない存在はシエル達が創る未来には要らないだろう。

もう地上はこれで平和になるはずだ。

オメガもバイルも、コピーエックスもネオ・アルカディアもない。

自分達もこれから死ぬ。

これで世界に英雄と呼ばれる存在は無くなる。

ネオ・アルカディアはもう過去の理想郷。

人間やレプリロイドを縛っていたものは無くなり、英雄という名の幻想に惑わされることもなくなった。

人間もレプリロイドも自分達の意志で生きていけるはずだ。

シエルやネージュ達のように。

「ふう…これで…終わるんだね…本当に……」

「ああ」

「レプリロイドって、死んだらどこに行くのかなあ…?人間みたいにちゃんとあの世に行けるかなぁ……?」

「どうだろうね…もしかしたら行けるかもしれないし…行けないかもしれない……。」

「ケイン博士やみんなに…会いたいなあ……」

「僕もみんなに会いたくなってきたかな……」

ずっと昔に共に苦楽を共にした戦友であるエイリ
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