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勇者(元)の学園生活
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勇者(元)の片鱗
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しまったため、俺の測定は注目の的だった。

見られてんなあ〜。はぁ〜。こんなに見られるのはいややなあ。見えんようにする方法ないかなあ?いっそのこと認識阻害の魔法でもかけよっかなぁ…………………………!!魔法があるじゃん!そうだよ、今までの事を魔法で対処すればOKだったじゃん!最近使ってないから完全に忘れてたなあ。

異世界から帰還した俺には電化製品様がいらっしゃったので、魔法で光をだしたり、食べ物を温めたり、冷やしたりする必要がなかったので完全に忘れてたのだ。

ハンドボール投げの時にハンドボールに重力魔法をかけていれば………………あーだめだ。ボールが落ちた時に重すぎてクレーターができちゃうなあ。投げる時に気づいてても魔法使えなかったな。

でも、50メートル走にはピッタリな魔法がある。

それは同化魔法だ。

効果は自身のスペックが相手とまったく同じになるというもので、勇者時代にまだ弱かった俺が強制的に戦えるレベルにするために生み出したオリジナルだ。

50メートル走は2人1組で走るから、魔法をかけて相手のスペックになれば、高校生の速さで走ることができる。完璧な作戦だ。

俺の順番が回ってきて走る準備をする。俺と一緒に走るのは違うクラスの人で、

「おい!相沢が走るみたい。」

「ホンマや!どれくらい速いんやろ?」

「速いに決まってんだろ?」

「相沢と一緒に走るって誰?。」

「知らないの?ハンドボール投げで鉄球投げてた子よ。」

「えーと名前は上山だったか?」

「え?何でみんな相沢見てんの?」

「ああ。お前違うクラスだから知らないのか。相沢は………」

名前は相沢と言うみたいだ。騒がしいな。クラスのみんなが知ってるっことは、リア充か?羨ましいぜ。周りをきにせず、

『同化』

俺は自分に同化の魔法をかけ、クラウチングスタート体勢で準備していた。

ピストルの音が鳴り、相沢と俺は走り出した。

相沢は俺が思っていた以上に速かったが、魔法の効果は絶対で。俺を相沢と同タイムで走りきった。

「……5秒80」

先生は少し躊躇いながら記録を告げた。

よし!えーと……5秒80って速いのかなぁ?だいたいどれくらいが速いなのか?他の人の記録を聞いてなかったからわからんな。

俺は基準がわからずにいたが、周りがおしえてくれた。

「5秒80って、速すぎやろ。」

「2人とも高校生のスピードちゃうで。」

「さすがオリンピック候補生の相沢君ね!」

「オリンピック候補生と同じ上山って、どんだけだよ!」

「勧誘しなきゃね!」

えー!オリンピック候補生!相沢君……君、そんなにすごい人なのかい?やっべー、同化する相手間違えたな。

驚いて
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