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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 前編
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隊本部に送信し、連隊作戦主任幕僚のアーロン少佐と情報主任幕僚のリンツ大尉に根掘り葉掘りいろいろと聞かれまくった。

そして、翌朝。
連隊本部から攻撃命令が下った。
昨日回収した地図やその前に回収していたものから敵の死角となるところを見つけ出しヘリ空中強襲作戦によってこの地帯の突破を図ることになった。
この作戦には我々第3中隊と第2中隊が参加することとなり第3中隊は空中強襲作戦を行い、第2中隊の突破を側面から援護するということであった。
演習場近くにある第91航空基地からUH-99中型輸送ヘリ15機が離陸した。
今回はトマホークを装備せずにライフル、グレネードランチャー、小型対物ミサイルなど普段あまり使わない兵器を携行していたので変な感じがした。
離陸から30分後
降下地点には狙撃・偵察小隊が先にパラシュートで降下しておりラぺリング誘導を行う。
パイロットのエルンスト・レーダー中尉が
「ラぺリング開始してください!ハッチ開きます!」
といったので開きつつあった後部ハッチの前立つ。
機上機関銃射手の軍曹がロープをおろし
「降下よし!」
といったので、彼に敬礼しながら
「中隊降下開始せよ!」
と言ってラぺリング降下を開始した。
ロープを手に取る。
そして、ロープを伝ってするすると降りていく
装甲服の外で風を切ってるのがわかる。
そして、着地!
ライフルを持って警戒陣地構築を急ぐ。
訓練通り陣地形成を行う。
ヘッドセットから全員降着完了報告を受け、前進を開始した。
完全な警戒態勢で前進する。
あらかじめ探索していた敵の砲撃陣地と迫撃砲陣地を空爆したのちの侵攻だったので敵は間違いなく防御線を張っているに違いなかった。
といっても、第2中隊の侵攻方面の陣地をつぶしたのでこちら側に防御陣を張るのか、後背の空中強襲を恐れてこちら側に陣地を張るのかは微妙なところであった。
もっともわれわれとしてはあくまで第2中隊の突破の援護であるため前者が好ましかったので、我々は第2中隊指揮官のブルームハルト大尉と小細工を練った。
小細工としては、まず広域無線でわざと半暗号化された傍受解読されやすい無線で相互交信し無線で敵を誘導することになった。
降下完了から10分後大尉から最初の連絡があった。
「こちら第1大隊アレン・ハルトマン少佐
第3大隊現在地確認 送れ」
私ー こちら第3大隊ユーリ・グスタフ少佐現在地ポイント-12 どうぞ
ブルームハルト大尉ー 了解 第3大隊はこれより15分後にAー13地点へ攻撃を行え 第1大隊は予定通り側面援護を行う どうぞ
私ー 了解 通信終わり
といった感じで普通はコールサインで行うところを実名でやったり作戦をもろでそのまま話したり展開兵力をわざと誇張したりやりたい放題これ以外にもやった。
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