暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第20話「代表決定と和解」
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..。」

「.......。」

  俺と千冬姉の間に、沈黙が走る。

「...えっ...と...話とは....?」

「っ.....。」

  ...なんだろう、いつも見てきた千冬姉と違うような...。
  でも、どこか懐かしいような....っ!?

「え、ちょ、ちふy..織斑先生!?」

  突然千冬姉は俺に抱き着いてきた。

「...すまない...!すまなかった....!」

「え.....?」

「私が...私が不甲斐ないばかりに...!」

  抱き着き、涙を流しながら、千冬姉は俺に謝ってきた。

「(まさか...洗脳が解けて...!?)」

「すまない...!すまない秋十...!」

  間違いない。明らかに千冬姉は洗脳が解けている。

「(桜さん...いつの間に...。...ありがとうございます。)」

  多分桜さんが解いたのだと思い、心の中でお礼を言っておく。





「...とりあえず、コーヒー淹れるよ。」

「...すまない。」

  ある程度落ち着いた千冬姉に、コーヒーを淹れてあげる。

「...俺としては、これからはかつての時のように接してくれればそれでいいよ。」

「だが、私は...。」

「千冬姉は悪くない。」

  悪いのは洗脳なんて事をしたアイツだ。

「確かに、当時はどうして千冬姉があんな事を...って思ったりもしたさ。だけど、今は桜さんに原因を教えて貰ったから、千冬姉には別になんの怒りも抱かないさ。」

「そう...か...。」

  ...なんか、ここまで縮こまっている千冬姉なんて新鮮だな。

「...それにしても、いつの間に桜さんは千冬姉の洗脳を解いたんだ?」

「...ん?聞いてないのか?」

「えっ?」

  あれ?なんか話が食い違っているような...。

「.....なるほど。そう言う事か...。」

  千冬姉は何か納得し、扉の方へ歩いて行く。
  ....今、足音が二つしたような...。

「桜!それと束!」

「に、逃げろ〜!」

「やっぱこうなったか〜!!」

  ....桜さんはともかく、なんで束さんがいるんですか...?
  IS学園のセキュリティどうなってんだ?いや、束さんなら侵入できるのか?

「桜!貴様、態と黙っていたな!」

「その方が面白いと思ったんだ!」

「束!なぜここにいる!」

「ちーちゃんが謝ってる所を見たかったから!」

  どっちも動機が不純ですね!?









  ...その日、織斑先生が侵入者を追いかけていたという噂が立ったが...俺は聞かなかった事にした。


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