暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第20話「代表決定と和解」
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語気を強めてセシリアを止める。
  セシリアも俺とユーリちゃんの様子を見て、何か事情があると察して、これ以上は聞かないようにしたようだ。

「....気を取り直して、せっかくだからこのパーティーを楽しもうか。」

「...そうですね。せっかくですし。」

  各々パーティーで用意されたクッキーとかを食べだす。
  ...さっきの事はあまり気にしないようにしたみたいだ。

「....あ、上級生にインタビュー受けてる。」

「ありゃ、俺たちの所にも来るな。」

  俺たちは新聞部にインタビューされている織斑一夏の方を見ながらそう言う。
  なんか話題の新入生がどーとかこーとか聞こえたし。
  十中八九、男性操縦者についてだろう。

「あ、いたいた!新聞部でーす。ちょっと噂の新入生二人と四組代表にインタビューしたいけどいいかな?」

「はぁ...構いませんが。」

  俺も別に構わない。
  ...ただし、捏造しなかったらだけどな。

「二人はどうしてクラス代表を辞退したの?」

「まぁ、企業の専用機ですからね...。テストとしての側面が強いし、企業の仕事もあるのでそういう事はやらない方が...と言う訳で辞退したんです。」

「なるほどなるほど...。あ、セシリアちゃんはなんでかな?」

  今度はセシリアにも聞く。俺と対戦したからだな。

「単純に自身の未熟さに気付かされましたから...。あのまま代表になっていたらまた調子に乗っていたと思いますので。」

「そっかー。...んー、真面目すぎるなぁ。ま、そこら辺はこっちでちょちょいと...。」

「捏造はやめてくださいね?したら織斑先生に言っておくので。」

「ごめんなさいやりません!」

  さすが千冬だ。名前を出しただけで上級生がこうなるとは。

「次にえっと..ユーリちゃん!」

「は、はいっ!」

  あ、やっぱりインタビューだからか、緊張してるな。

「めでたく四組の代表になった訳だけど...なにか意気込みはある?」

「え、えっと...く、クラストーナメントでは優勝するつもりですっ!」

「おお〜!言ったねぇ。可愛さもあるから、良い記事になりそうね!」

「え、あっ、い、今のなしです〜!?」

  緊張のあまり思い切った事を言ってしまったユーリちゃん。
  ...んー、俺たちが出る訳じゃないから、案外優勝できると思うがな。

「次にそんなユーリちゃんと試合をしたマドカちゃん!ユーリちゃんと対戦してどうだった?」

「あ、やっぱり私にも来るんだ。...んー、純粋に強かった...かな。前に戦った時は簡単に勝てたんだけど、昨日のあの試合では本当に強いと思ったよ。油断してたら負けてたし。」
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