暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第20話「代表決定と和解」
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   =桜side=



「織斑君のクラス代表になった記念に...かんぱーい!!」

「「「「「かんぱーい!」」」」」

  放課後、食堂の一部を借りてささやかな記念パーティーを開いた。
  どうやら、これぐらいの規模なら千冬もむしろ歓迎らしい。

「ねーねーさくさく〜、楽しんでるー?」

「本音か。一応な。あまりこういうパーティーとかする機会ないし。」

  なんとなく秋十君と隅の方に移動しておいたら、本音が寄ってきた。
  しかもクッキーを頬張りながら。

「あっ、いたいた!おーい!秋兄ー!」

「桜さーん!」

  すると、マドカちゃんとユーリちゃんがやってきた。
  ....って、隣にいる子は....。

「あ〜っ!かんちゃんだー!」

  確か、生徒会長の妹でユーリちゃんの友達になった更識簪ちゃんだっけな。

「なんで秋兄たちはこんな隅に?」

「...できれば目立ちたくないからかな?」

  一応、俺たちはメインじゃないからな。必要以上に目立っても良い事はない。

「あの....。」

「うん?」

  ふと声を掛けられたので、振り返ると、そこにはセシリアが立っていた。

「私もご一緒してよろしいでしょうか?」

「いいが...俺たちの言えた事じゃないが、パーティーの中心の方に行かなくていいのか?」

  確か、セシリアは貴族でもあったからこういうパーティーには慣れてるはずだが。

「....失礼な言い方ですけど、どうも織斑一夏は好きになれません。」

「....一応聞くが、理由は?」

「何かと私をいやらしい目で見てきますし、何より、何か企んでいるように見えるからですわ。」

  ふむ...勘が良いなセシリアは。まぁ、そういう輩とは会った事あるんだろう。
  貴族の娘だからそう言う事はあってもおかしくはない。

「ま、その判断は概ね正解だと思うがな。」

「そうですか。...ところでそちらの方々は?」

  セシリアはマドカちゃん、ユーリちゃん、簪ちゃんを向いてそう言う。

「四組の同僚って所か?一人は違うけど。ちなみにマドカちゃんは秋十君の妹でもある。」

「篠咲マドカだよー。」

「...更識簪。その...よろしく。」

「え、えっと...ユーリ・エーベルヴァインです。」

  ...うん。簪ちゃんとユーリちゃんはもうちょっとナチュラルに自己紹介できればな...。

「エーベルヴァイン...?エーベルヴァインは確か...。」

「っ....!」

「...セシリア、悪いがあまり詮索しないでやってくれ。」

「わ、わかりましたわ...。」

  ユーリちゃんの表情が変わったので、少し
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