第2章:異分子の排除
第20話「代表決定と和解」
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跳躍のイメージであそこまで動ける方が驚きですわ...。】
【そこは個人の感性にもよるな。...っと、そろそろ次の指示だ。】
千冬姉が通信機を使おうとしていた。
...どうしてタイミングが分かるんですか...。
【織斑、オルコット、篠咲兄、弟、急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表から10pだ。】
千冬姉の指示を聞く。
...地表から10pって...慣れてないアイツにはきつくないか?
【了解しました!では、お先に。】
まずはオルコットが急降下し、上手い事停止する。
誤差もほとんどなく、やはり優秀なのだと理解させられる。
【じゃあ、次は俺が行く。秋十君も頑張れよー。】
次にお気楽な感じにそう言ってから、桜さんが急降下した。
もちろん、あの人が失敗などする事もなく、簡単に停止する。
...ちゃんと見本になるようにオルコットと少し違うだけのやりやすいやり方にしてるな。
俺にはそんな器用な事できないんだが...。
【秋十君、別に見本になる必要はない。自分のやり方でやってみろ。】
「【は、はい!】」
次々と急降下するのについていけないアイツを放置し、俺も急降下する。
...俺には桜さんのような柔軟な思考は咄嗟にはできない。
しかも、飛び方もさっき言った通り“飛ぶ”ではなく“跳ぶ”方が得意だ。
それでは完全停止のやり方が桜さん達のように上手く行かない。
ならば.....!
「.....っ!」
“停止”するのではなく、地表から10pの所に“着地”すればいい。
こっちの方が俺はやりやすい。
「馬鹿者。そのような見本では負担がかかるぞ。...お前なら無事でも。」
「は、はい、すいません...。」
しかし、やはりやり方は見本には向いていなく、怒られた。
「(桜さん..!やっぱりダメじゃないですか...!)」
「(...てへぺろ?)」
怒られるのも少し予想していたのか、なんかぶりっ子みたいな事をする桜さん。
....無駄に容姿と相まって違和感がないですからやめてください。
「ぁあああああっ!?」
―――ドォオオオン!!
「爆撃!?」
つい突然聞こえた音にそう言ってしまう。
...実際はアイツが地面に突っ込んだからだけど。
「馬鹿者!誰がグラウンドに穴を開けろと言った!」
「す、すみません...。」
当然、俺よりも強く怒られる。
しかも、穴を埋めておくように言われたようだ。
...ま、自業自得だし、千冬姉は厳しいからどうなったって俺は知らん。
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