暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?崇拝者の復讐〜Code 3 of the Dragon heart〜
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フェア本体には遠く及ばない神秘だが、それでも今の俺に比べればずっと上だ。こいつは八神家総出で挑まないと面倒なことになりそうだな。片刃剣を拾い上げたハート3は一度“ブリギッド・スミス”を輪に戻し、再び武器へと変形させた。その武器の形は「極剣メナス・・・!」シュヴァリエルの大剣と同じものだった。

「ふふ、はは、あはは! シュヴァリエルさん、シュヴァリエルさん。あぁ、今、あなたを殺した罪深い王を――」

大剣に頬擦りするハート3の声に狂気が満ちている。そして「あなたの元へ送ります!!」地を蹴って俺の元へ突撃して来た。肩に担ぐようにしている大剣を見るに、一番威力の高い振り下ろしなんだろうが・・・。

(背中の10本の腕がきな臭い・・・!)

ならば機能できないように閃光系の一撃で消し飛ばしてやる。右手に閃光系の魔力球を創り『広域攻撃、行くぞ!』はやて達に伝える。ハート3に向かって突っ込もうとしていたシグナムとヴィータがそれを中断した。

曙光神の降臨(コード・デリング)!!」

突っ込んで来るハート3へと投げた手の平サイズの魔力球が直径10mにまで大きく爆ぜた。その間に俺は“エヴェストルム”を魔力剣生成のフルドライブ・イデア、さらにそこから二剣一対のゲブラーフォルムへと変形させる。

「こんなものぉぉぉーーーー!」

爆ぜている最中でもハート3が飛び出してきた。影の腕の数本がチリチリと崩れているが、10本とも残ってはいる。そこに「翔けよ、隼!」シグナムのシュトゥルムファルケン。さらに「行くぜ、アイリ!」ヴィータと『ヤー!』アイリのコメートフリーゲン・アイス1発。続けて「リイン!」はやてと『はいです!』リインのクラウ・ソラスが、ハート3へと一斉に襲いかかる。

「あはははははははは!」

狂気の笑い声を上げたままのハート3の背中に生える10本の腕が勢いよく伸び、はやて達の攻撃を広げた手の平で受け止めた。もちろん完全に防げるわけもなく、シグナムとヴィータの一撃で4本の腕が消し飛んだ。はやての一撃は腕の破壊にまでは至らなかったが、それでも破損はさせた。

――女神の宝閃(コード・ゲルセミ)――

そこに追撃の閃光系砲撃4発を撃ち込んでやれば・・・よし、はやての分も合わせて5本の腕を消し飛ばせた。が、本体にはダメージが入っていないようだ。純粋に神秘が足りていないんだろうな。とにかく、大剣を振り下ろしたハート3の突撃を横に移動することでやり過ごし、すれ違いざまにカウンターの砲撃「ゲルセミ!」を腹に撃ち込んでやる。

「むぐぅ・・・!」

爆発に呑まれる前に苦悶の声が聞こえたが、影の装甲を打ち破れた手応えはなかった。まだ墜ちてはいまい。俺の持つ閃光系でもっとも威力が高いのは広域無差別多弾砲撃バルドル。次いでバルドル
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