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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?崇拝者の復讐〜Code 3 of the Dragon heart〜
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。僕、レーゼフェア。殺されたシュヴァリエルと同じエグリゴリなんだけど。何度か会ってるけど憶えてる?』

エルマの頭の中に直接語りかける念話を使ってレーゼフェアは自己紹介。エルマは『憶えています。そんなあなたが何故ここに?』そう答る。すでに自分の在るべき家も、存在意義も失ってしまった。ただ生きているだけの自分に何の用があるのか、と。

『シュヴァリエルの仇を討ちたくない?』

『シュヴァリエルさんの・・・仇・・・? 無理ですよ、私なんか。神器という特殊な武器をフル装備したのに、ただの子供たちに負けた。こんな私が、あのシュヴァリエルさんですら勝てなかったあの子供に勝てるわけが・・・ない』

エルマは知っている。シュヴァリエルがどれほどの実力を持った存在なのかを。そのシュヴァリエルを1対1で撃破したルシリオンの実力をエルマ自身の実力と比べ、勝てないことを理解している。

『ま、神器王が完全ならね。だけど今の王は・・・――』

レーゼフェアはエルマに伝えた。ルシリオンの戦い方を、シュヴァリエルの敗因を、そして今の状態を。エルマの表情がみるみる怒りに変わっていった。ドーピングによるシュヴァリエルへの勝利。1対1を好むシュヴァリエル。それを真っ向から汚ない手を使ってねじ伏せたルシリオン。シュヴァリエルはそれでも責めないだろう。負けた自分が悪いのだと。エルマは知っている。だが、それでも許せなかった。

『どうすれば仇を討てますか・・・!?』

『神器も用意したし、ここから脱獄もさせてあげよう』

『お願いします!』

『オッケー♪ じゃ、行こうか』

レーゼフェアがベッド下より這い出て来る中、ガシャンと音を立ててカメラが破壊された。カメラが作り出していた影を利用して破壊したのだ。そしてレーゼフェアは、しっかりとした足取りで歩み寄って来たエルマの手を取って『さ、久しぶりの外だよ♪』彼女を影の中に引っ張り込んだ。

†††Sideルシリオン†††

リンドヴルム・ドラゴンハートのハート3ことエルマが今朝、軌道拘置所から脱獄した。そのニュースが機動一課や特別技能捜査課に回ってきた。非常線も張られ、脱獄犯エルマの捜索を行っている。

「それにしても衛星軌道上の拘置所からどうやって逃げたのかしら? 船の出入りも無かったって話だし」

人差し指を顎に当てているシャマルが首を傾げる。あそこにもトランスポーターは設置されてはいる。とは言っても、使われた形跡はないと言う。使われるのは本当に緊急時。刑務官や受刑者が、常駐している医務官や医療施設で手に負えない容体に陥った時に使用される。ゆえに普段はロックが掛けられている。解除するには、拘置所ではなく本局の許可が必要だ。だからトランスポーターを使っての脱獄は不可能だ。

「レーゼフ
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