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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―パートナー―
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ン》を装備した《スピード・ウォリアー》と、俺が伏せたリバースカード。そこからどう攻めるか明日香が考えていると、攻め込むためにカードを発動する。

「私は《融合》を発動! 手札の《エトワール・サイバー》と、《ブレード・スケーター》を融合!」

 《融合》によってフィールドに現れるのは、明日香の融合におけるエースカード。サイバー・エンジェルとはまた違う、明日香のデッキの中核を成すモンスターだ。

「融合召喚! 《サイバー・ブレイダー》!」

 融合召喚される明日香のエースカード。融合召喚を表す時空の穴から、滑るようにフィールドに現れると、そこでレイが効果の発動を宣言する。デッキからの落とし穴の発動――これこそが他に類を見ない《フレシアの蠱惑魔》の効果であり、落とし穴を司る蟲惑魔モンスターたちの切り札に相応しい効果だ。だがそれは明日香も百の承知のようであり、あくまで《サイバー・ブレイダー》は囮のようでもあった。

 自身のエースカードすらも囮にする、豪胆な手段を取った明日香が、一つミスをしたとすれば――レイが発動した罠カードだった。

「リバースカード、オープン! 《激流葬》!」

「なんですって!?」

 発動されたカードは《フレシアの蠱惑魔》ではなく、伏せてあった《激流葬》。その効果により、こちらのフィールドの《スピード・ウォリアー》と《サイバー・ブレイダー》は破壊される。だがレイのフィールドにいた《フレシアの蠱惑魔》は、罠カードからの効果破壊耐性を持っているため、《激流葬》に巻き込まれることはなく。

「ふふん、《フレシアの蠱惑魔》の効果だと思ったでしょ!」

「確かにね……」

 《フレシアの蠱惑魔》という格好の撒き餌に誘き出され、まんまと本命の《激流葬》をくらってしまう。もちろん、嬉しそうなレイと悔しげな明日香で対照的だったが、まだ明日香のターンは終わっていない。

「私はモンスターをセット。さらにリバースカードを二枚伏せて――」

「おっと! ここで《フレシアの蠱惑魔》の効果を発動! このカードのオーバーレイ・ユニットを一つ取り除くことで、デッキから落とし穴をこのモンスターの効果として、発動出来る!」

 落とし穴系統のカードとて、ただ召喚に反応する訳ではなく。裏側守備表示でセットした明日香にとて、その花弁の罠は襲いかかっていく。

「デッキから《硫酸のたまった落とし穴》を発動! 裏側守備表示モンスターの守備力が2000以下なら、そのモンスターを破壊する!」

 明日香が裏側守備表示でセットしていたのは、守備力1800の《サイバー・ジムナティクス》。デッキから発動された《硫酸のたまった落とし穴》の破壊圏内であり、壁モンスターとしての役目も果たせず破壊されてしまう。

「……ター
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