―パートナー―
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っとデッキの上に手を置いた。
「わたしたちの負け。《恋する乙女》がやられるシーンも見たくないし……ごめんね、剣山くん」
サレンダー。レイが降参の意を示した事により、ライフポイントに関係なくこちらの勝利となり、観客が健闘を称えてレイたちに拍手を送る。
「いやいや、どうせ次のターンでやられるだけだし、楽しかったザウルス!」
《パートナーチェンジ》などで迷惑をかけたからか、剣山に深々と謝罪するレイだったが、剣山はまるで気にしていないように笑い飛ばす。レイはそれからこちらにも走ってくると、明日香の手を少し強く握りしめる。
「次決勝戦ですから、よろしくお願いしますね、明日香さん!」
「え、ええ……」
「負けたら承知しないドン!」
そして、どうやらこちらの決着待ちだったらしく、吹雪さんのパフォーマンスとともに決勝戦開始のアナウンスが鳴る。少し休ませてはくれないのか、と思いながらも、そのパフォーマンスに苦笑いしていると……
「……レイ?」
今まで、同じデュエルスタジアムにいたはずのレイの姿がどこにもなく、気がつけばどこかに姿を消していた。その女子用オベリスク・ブルーの制服を着た、一際小さな背丈の彼女を探そうとしたものの、その姿は忽然と消えていて。
「遊矢先輩どこ行くドン? ほら、もうすぐ決勝戦ザウルス!」
デュエルスタジアムから降りて本格的に探しに行こうとした俺だったが、それを阻止するように剣山が立ちはだかり、その間に観客席は決勝戦ムードに変わってしまっていた。レイにも何か事情があるのだろう、と明日香とともに決勝戦用のスタジアムへと歩いていき……
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