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リリなのinボクらの太陽サーガ
ファーストミッション
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舎でフェイト達が朝食を食べている時、アーネストに通達が届く。それを読んだ彼はすぐに指示を部下に伝える。

「皆、出撃任務だ。これから俺達は敵の主力部隊を叩く。同時に別働隊が敵の本陣に襲撃を仕掛けるから、この作戦が成功すればテロリストの鎮圧は完了する。来たばかりの少女には、あまり戦う機会が無くてちょっと悪いね」

「いえ、この世界が早く平和になるんなら構いません」

「そうだな。……出撃は9時、敵の戦力は風前の灯火とはいえ、決して油断してはならない。ちゃんと全員生きて帰るぞ」

『了解!』

そうして朝食を急いで腹の中に入れた後、フェイトを加えた空戦魔導師隊はフェンサリルの南を目指して出陣した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新暦67年9月17日、9時00分

「ジョナサンからフェンサリルの状況をある程度聞いてきた。説明するよ」

現在ウルズ首都ブレイダブリクの北部20キロの位置に、首都と本隊を奇襲で分断させた管理局の前線部隊が展開している。件の工作員も恐らくその部隊の者で人数はそう多くないものの、首都まで目前の位置にいる以上、本格的に攻めてくるのは時間の問題だった。そしてウルズの本隊を新たに送られてきたらしい管理局主力部隊に任せれば、背後を突かれる心配は無くなる。いわば今のウルズは張り子の虎も同然だった。

「という訳で今回依頼されたミッションは二つある。一つは出撃準備中の前線部隊の奇襲作戦、もう一つは本隊と合流できるルートを確保する作戦。この二つは時期的に考えて同時に行わなければならないから、私達をどっちに派遣させるか決めてほしい」

「え、僕が決めるの!?」

「リーダーはジャンゴさんだって来る時に言ったでしょ。だから指示してくれれば、私はそれに従う。万が一作戦が失敗しても、私なら大丈夫。隠れるのは得意分野だから時間はかかるかもだけど、ちゃんと戻って来るよ」

「でも……」

「まぁ、マジな話……どこかの魔法少女さんが契約金を滞納してるせいで、私の懐がすごい勢いで寒くなってるんだよ。他にも服代とか飯代とか全部私が肩代わりしてるし……」

「う! ご、ごめんなさい……」

「だからそろそろ収入を得ないと、私の財布の中身が本当に枯渇する。そうなったらこれからの食事は当分サバイバル飯になる」

「サバイバル飯?」

「ヘビとかカエルとか野鳥とか魚とかキノコとか、とにかくその日の食べ物は全部キャプチャーで何とかしなくちゃならなくなる。確かに保存食は結構持ってきたけど、4人もいるんだから消費も早いし、すぐに無くなるから食費ぐらいは稼いでおきたくてね」

「カエル!? 私、カエル飯だけはどうしても勘弁してほしいよ……」

「気持ちはわかるぜ、なのは。ヘビは何とかいけたアタ
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