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LIVE14 竜殺しの想い
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貴様を殺して、眼を抉り取って奪ってやる?」
もう発想がこええよ!眼を抉りとんのかよ?
それから相手は高速で剣を突き出して来た。は、速え……眼で追い付けねえ……これって高速じゃなくて光速じゃね?
「クッ…お前、なあ、速すぎんだよ!」
俺はさっきみたいに剣を捌いていく。眼では追い付けないが軌道は覚えてるので大体の予測はついていた。その予測を頼りに捌いていたって言う表現が正しいか……
このまま、捌き通せると思った次の瞬間、右腕に激痛が走った。俺はその痛みに耐えられず、刀を離してしまった。その隙を見計らったのか相手の剣は俺の両肩を貫き壁に突き刺した。
(この右腕の痛み、ことりの時の……)
以前、俺は何かによって操られたことりと闘った時があった。今でも覚えてる、ことりの右腕が蠍のような形になったことを。そして不運にも、蠍の鋏で挟まれたとき毒針が刺さってしまったのだ。授業中や練習中になるならまだしも、今、痛むなんて……最悪だ。しかも、俺は壁と密着状態にある。もう、神に見放された気分だ。いや、神は居ないか……
(こりゃ、死んだな……)
穂乃果と海未を救うことができなかった。相手にも大口を叩いて、獅子神にも連れ戻すと約束して、雪穂に期待させて………本当に俺は最低な男だな。
相手はもう1つの隠し持っていた剣を振りかざしている。そして、俺の死のカウントダウンが始まる。
(俺がもっと強ければ……)
そんな後悔しか残らない。
(こんなときでも、後悔すんのか。獅子神もしたんだろうな……)
相手の剣はもう俺の目の前に来ている。
(これで終わるんだ………俺の人生は……………)
さよなら、皆………
そう思った時だった。
『刹那、お前は何の為に闘ったんだ!』
俺の目の前に父さんが現れたんだ。
(何の為に………?)
『大切な人を護る為、取り返す為じゃなかったのか!』
(大切な人……)
『もう一度、お前の信念を見せてみろ!そして、その信念を貫き通せ?』
そして、止まっていたかのような時間は動き出した。
「死ねぇえぇええええええええええええ!」
その言葉と共に相手の剣は俺に向かって降りてくる。
死ぬ?んなもん、
「ぶち壊す?」
俺はそう言い放ち、剣を左手で受け止めた。
相手は驚き後退する。
俺はその間を利用して両肩に刺さってる剣を一本ず
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