Aパート
LIVE14 竜殺しの想い
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通に避けれるが攻撃の繰り出しが早いので中々、隙を突くことができない。
「おらおら!どうしたんだよ、鳴神さんよぉお!」
コイツ………ほんっっっっっとに痛いやつだな?マニュアル通りの台詞を吐きやがって………というか本当に攻撃しづらい。
「クッ………あぁ、もう!離れろってんだよ!」
俺は愛用の刀で相手の攻撃を捌いていく。それが長くなって一進一退の攻防が続く。
「おい、良いのか?その先は壁だぜ」
相手に言われてから気づいた。いつのまにか壁に追い込まれていたんだ。
「やってくれんじゃねえか………なら、俺も本気を出して良いか?」
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一方、白夜達は……
「あ、亜里沙………なんでここに………?」
「お姉ちゃんのあとをつけてきたの。雪穂も一緒に」
「そんな……ここに居てはダメよ!今すぐ帰って?」
亜里沙ちゃんは話によると絵里の妹らしい。それにしても、あとをつけてきたって………ここは刹那の代わりに言うしかないかな?
「帰らない?」
「我儘を言わないで?」
絵里が怒鳴りながら亜里沙ちゃんに手をあげようとしている。周りの皆は唖然としながら見ていた。けど、僕の手が絵里の腕を掴んでいた。
「絵里、一回亜里沙ちゃんと話をさせてくれ」
「……っ?………分かったわ」
絵里も冷静になったのか僕が話す事を許してくれた。
「亜里沙ちゃん、真剣に聞いてほしい」
「は、はい!」
「雪穂も良い?」
「うん」
雪穂とは初対面ではなく、昔からの付き合いなので普通に話せた。
「二人は人が死ぬところを見る覚悟はあるかい?」
「……っ?殺…し、ですか?」
「……あるよ」
亜里沙ちゃんは戸惑いながら、雪穂は低いながらも力がしっかりこもっている声で返してきた。
「亜里沙ちゃんは?」
「も、もちろんです!」
僕は一瞬でわかった。亜里沙ちゃんは嘘をついている。本当は覚悟なんて持っていない、雪穂があると言ったから自分も言った。理由はただ1つ………雪穂が苦しむなら自分も苦しむ、と言ったところかな?
「嘘をついたね。上っ面の理由じゃなく本当の事を話してくれないか?」
僕が優しく問いただすと亜里沙ちゃんは黙ってしまった。でも、沈黙はそんなに続かなかった。
「………私に覚悟なんてありません。けど、この気持ちだけは変わらないんです。誰かが苦しんでるなら自分も苦しむ?その人が少しでも楽になるんだったら私は喜んで受けます?それに………今、苦しんでるのは雪穂。お姉ちゃんがいなくて、お兄ちゃんが戦って………それを一人で見るのは辛いと思う。だから、少しでも雪穂の苦しみを………」
「なんだ、もう覚悟持ってるじゃない」
亜里沙ちゃんの途切れ途切れの言葉をプツッっと切ったのは僕ら
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