あら、魔王襲来のお知らせ?
第二話 「箱庭の北側とサラマンドラの内情」
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「それは仕方ないよ、けどまさかサンドラがフロアマスターになっていたなんて・・・・・・」
「それを言ったらジンだってコミュニティのリーダーになってるよね?」
「(へぇ〜、結構いい感じみたいだな)」
「(いい感じと言うよりサンドラさんの方が果敢にアタックしているように見えますね)」
そんなジンとサンドラを微笑ましそうに眺めていた暁夫妻だったがその光景を心良く思はない人物もいたりする。
「サ、サンドラ!?そのような名無しの小僧に近づくんじゃない!小僧!!貴様も気安くサンドラを呼ぶな!!」
そこには腰に差していた剣を今にも抜こうとするサンドラの兄、マンドラの姿があった。
「サンドラはもう北のマスターなのだぞ!『名無し』風情が馴れ馴れしくして我等がコミュニティの威厳を貶める気か!」
「マンドラ兄様!彼らはかつての盟友ですよ!?そのような態度はどういうことですか!?」
「今は礼節よりも誇りだ!!そのようなことを口にするから周囲から見下されるのだということがわからんのか!」
「礼節を軽んじると言う事は相手を軽んじるという事です!そんなの誇りなんかじゃない!ただの傲慢です!!そんなものに誰だついてくると言うのですか!?」
マンドラを宥めようとするサンドラであったがマンドラは聞く耳を持たず、逆にサンドラを怒鳴りつけがすかさずサンドラが反論するという言い争いを始めてしまった。
「二人共やめんか!!誕生祭の前に兄妹で言い争ってどうするんじゃ!?」
「他所のフロアマスターが余計な事を・・・・・・」
「・・・・・・お見苦しいところをお見せしました」
「はぁ〜すまんのこれが『サラマンドラ』の現状なんじゃよ」
「これはまたなんと言いますか・・・・・・」
「(よく内部分裂せずこれたものだな)」
「(ええ、ここまで拗れていると果たしてこのままコミュニティとして存続できるのかも不安になりますね)」
「それで白夜叉様?この御二人はどなたなのですか?初めて御会いする方だと思うのですが?」
「うむ、この二人は暁古城と暁雪菜と言ってな。わしが雇った最強の保険じゃよ」
「保険・・・・・・ですか?」
「さよう、こやつは暁古城といってな『主催者権限(ホストマスター)』を所有する、吸血鬼の王(第四真祖)じゃ、隣の雪菜は古城の奥方じゃよ」
「っな!?し、真祖だと!?」
「そ、そんな!?なぜそんな方がこの下層にいるのですか!?」
「まぁ〜そこら辺はおいおい話すとして、まずは誕生祭の話を進めようぜ?」
「そ、そうですね・・・・・・まず何からお話致しましょうか?」
「あ〜ならこっちから話させてもらえるか?まず俺と雪菜が白夜叉から頼まれた内容はあくま
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