暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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! 女の子には、指一本触れさせんっ!!」
「はいはい。オレに負けない様に頑張れー(棒)」
「その前に、回復はしておきます」
「ああ。ありがとう。クルックー」

 のっしのっし、と歩いていくランス。
 目の前にも女の子は2人程いるのだが……、ランスの許容範囲外の様で、気にしてない様だった。そんな中でも、マイペースに先程の戦いの傷を癒す為、《回復の雨》を使用するクルックー。

 ランスの事に対してもそうだが、何事にも動じない精神力の持ち主だなぁ、と改めて、ここにいるメンバーは思っていた。
 そんな時、ユーリの隣にいた志津香は。

「馬鹿ね。こんな大変な時に、変なことする訳ないでしょ」

 そう言っているのだが……正直目が怖い。そして、目

「……懐かしさも感じるな。足に魔力を貯めるな」
「ふ、ふんっ!」

 志津香も相変わらずだった。『すれば、どうなるか分ってるわよね?』と言っているかの様に、魔力を足に集中させているのだから。
 かなみも、志津香の勢いには 毎度羨ましさと同時に、微笑ましさも覚えてしまっているが、今は 現状の報告が先だった。

「ユーリさん。とりあえず この辺りには触手はいないみたいです。振動や音響である程度の目星は付けました。……ただ、移動速度が早い為、直ぐにでも現れる可能性は捨てきれませんが」
「ああ。判った」
「トマトも頑張るですかねーっ。あ、マリアさん! レンゴク・トマトのチャージをお願いしますかねっ!」
「はいはい。無駄遣いしちゃダメよ? ストックも少なくなってるんだから」

 かなみに返事をし、そして トマトは粉末状の爆発茸を受け取って剣の鞘の中にそっと忍ばせた。……まるで、お小遣いをあげている母親と子供の様な……と、思えるが 渡してる物が危険物。その連想は直ぐに捨てた。

「じゃあ、奥に行くぞ。……注意を怠るなよ?」
「はい。判りました」
「了解」
「行くですかねーーっ!」
「はぁ……なんでこんな目に……」
「えいえいおーっ!」

 ランスを待たせたら、色々とうるさいので、警戒しつつもさっさと追いつく様に、足早に進んでいくのだった。

 因みに、新たな仲間? となった2人。

 アテンは、げんなりしていて、ジュリアに関しては あっという間に順応、と言うより溶け込み、トマトといい具合にはしゃぐのだった。













〜娼館 モンスーンの館〜


 デンの街と言えば、娼館。とまで囁かれている程、有名であり 犯罪者だらけの街に置いて、絶大な人気を誇る場所(勿論、デンの街の住人 聞き込み結果)

 調査によると、ならず者達が流れ着くこのパッキャマラード・デンの元締がここの主との事だ。住人たちは、敬意を込めて、《大
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