第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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、こらっ……!!(ど、どいう事……っ!? さっきの人たちはすぐに殺していたのに……様子でも? って、こ、この感触っ……!!)」
先に、触手の攻めに堪えきれなくなったのは、ジュリアだ。
「にゃ、にゃふははははははは!!」
目に涙を浮かべながら、大笑いをしていた。触手は敏感な部分を攻め……、責め続けているのだ。所謂、くすぐり攻撃である。
「ちょっ、く、くすぐった、っ……! あ、あは、あはははははっ……!(ななななっ、ぐ、こ、この)」
盛大にくすぐられ続ける2人。
「がははは。あれは大丈夫そうじゃないか。うむ、楽しそうだ」
「ら、ランス様。可哀想ですよ……。私は、触手に絡まれたくないです……」
楽観的な考えをしているのだが……、くすぐり、というのは古来より拷問に使われる事があるのだ。短時間のそれであれば、確かにランスの言う様に別段大した事じゃない。
が、長時間続ければ危険だ。
「いつつ……、蹴るな蹴るな、志津香! それに、一応大丈夫とはいったが、さっさと助けた方が良いのは確かだ、擽りは 度を越せば、十分拷問だぞ」
「わ、わかってるわよ! さっさといくわよ!! グズグズしない!」
「……横暴だ。相変わらず……」
「うっさいっ!」
気を取り戻して、彼女たちを救出に行こうとしたのだが、問題ない様だった。
あまりに度を越した責めがもたらすのは、やられている側だけとは限らない、という事だろう。
「離せって、言って……! ふ、あ、あははっ、こ、このっ! む、むぺんぱ式……ふふっ! あ、ああ!! もういい!! ―――――軟体凍結!!」
アテンの手から放たれた光は、ぐねぐね、とうねっていた触手があっという間に凍結を始めたのだ。薄く張った氷は直ぐに砕かれているのだが、おそらくは 触手の奥深くにまで浸透しているのだろうか、動きが格段に鈍くなっている。
「あ、あれは、むぺんぱ式対軟体生物様の、氷雪魔法……!?」
魔法使いとして、知識が解放軍の中でもトップクラスの志津香。
だからこそ、魔法の正体にいち早く気づいた。
「……ゼスで取り上げられていた魔法使いの少女が、彼女か。……どっかの馬鹿とは大違い、って事なのかな?」
ユーリも、その名前は知っていた様だ。
そして、《ゼス》、そして 《魔法使い》から、連想してしまった、ゼスのとある魔法使いの事を思い出してしまい、ため息を吐いていた。
「凄いっ! 弾力がなくなってる!」
「これなら、通るわね! チューリップの威力で一気に叩き割るわ!」
かなみの忍者刀、そして 手裏剣。あの軟体相手には、心許なかったのだが、凍った相手であれば話は別だった。マリアの爆撃も 凍った触手には効果は抜群だ。
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