第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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おバカーーーーっっ!!」
些細すぎる抵抗を意に介さず、カースAの触手が2人を捉えたのだ。
「きゃーっ!」
「ひっ……! つ、捕まっ……! (は、はやくしないと、さっきの人たちみたいに……っ)」
触手に捕まった2人。女の子の力では振りほどくのが不可能とも言える程の力で体中に巻き付かれてしまった。
それを見ていた志津香は、慌てた。
「大変……っ こんな所に来るからっ!」
両手を翳し、魔法を放とうと構えた。
先程のデンの住人であろう男が、あの触手に捕まって、ぐちゃぐちゃにされる、というショッキングとも言える場面を見ているのだ。そんな事になるくらいなら、魔法で吹っ飛ばした方が、無傷は無理でも、死ぬ事なないだろう。だからこそ、諸共に魔法を放つ、と決めたのだが。
「志津香、待て」
「何悠長な事、言ってんのよ。ゆぅ! 早くしないと、あの子達、死ぬわよ!?」
ユーリが志津香の手を掴み、魔法を止めたのだ。
志津香は、ユーリの行動の意味が分からず、無理にでもうとうとしたのだが、ユーリは首を振った。
「――……大丈夫、だ。カースAは確かに獰猛で凶悪な魔獣だ。……だが、女の子であれば、大丈夫なんだ。寧ろ、志津香の魔法の方が被害がでかい」
「???」
ユーリがそういったと殆ど同時だった。
アテンとジュリアの様子がおかしい事に気づいたのは。
「って、……あれ?」
「にゃーーっ、服の下に入ってくるーーっ」
触手たちは、盛大にアテンとジュリアに絡まりながら、衣服を剥ぎ取る、若しくは潜り込んでいたのだ。
「……なんなんですかねー? あれは??」
トマトも、この光景には言葉を失っ……てはないが、理解できない様子だった。
「むむ、バケモンの分際で、ガキとは言え、女の子に触手でイタズラするとは……。ふむふむ、がははは。将来性を感じさせるおっぱいではないか。まだまだ、だが」
「ランスっ! 何を、馬鹿な事言ってんのよっ!」
ランスは、まだストライクゾーンに入っていない様子だったのか、そこまで興奮する事はないが……、それなりには楽しみながら見ていた。マリアはそんなランスを叱咤するのだが、効果は今ひとつなのだ。
「……ああ言う性質なんだ。どっちかといえば、女を狙った時は、ランスだな。……ん。男には容赦ない所も、似ているが、即殺な所を見ると、あっちの方がタチが悪い」
「こら!! いつまでも 見てるんじゃないわよっ!!」
「いたっっ!!」
やや、ため息をしながら見ていたユーリに蹴りを入れる志津香。
完全に油断をしていた為、更に痛い。
そうこうしている間にも、アテン達には更に不運な展開となってしまう。
「あ、っ! ちょっ、こ
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