暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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ああ。任せろ。……こちらとしても、有益なのには変わりない」
「ふふふ。可愛い顔して言うじゃないか。あんたが 頭なんだろ? 緑の坊やとは違って」
「……いや、あいつが解放軍リーダーなのは間違いないぞ?」
「ああ。そう言う意味じゃあない。形は大切だし、確かにあのぼーやも並じゃない。相当強いとは思うんだ。――……ただ、ああいうぼーやが、快く暴れられる為に、必要なのは、裏に実力者がいなけりゃならない、だろう? どんなもんでもそうさ」

 不思議と、この人に《可愛い顔》といわれても あまり来るモノは無かった。
 いろんな意味で、見透かされている感じがしたからだ。

「色々とお見逸れしたよ。正直、アンタもスカウトした位だな」
「やめとくれよ。こんなおばさんを捕まえて。ただの経験さ。――見た所、あんただって色々と経験してるだろ?」
「ッ――……」
「んで、容姿も色々と気にしてる、って感じか? ――ふふ。こう言う商売をしてると、相手が何を望んでるのかとかも見抜けないと、稼げないからね」

 千津は軽く笑うと、ユーリの手を掴んだ。

「頼むよ。ここはゴロツキの溜まり場。世間さんにとっては、肥え溜かもしれない。でも――あたしにとっちゃ、守んなきゃならない場所なんだ」
「ああ。任せておけ。カースAはさっさと始末する。原因はそちら側に任せてもいいか? こんな場所にいて良い相手じゃない」
「ん。そっちの方は大体当てがある。大丈夫さね」

 そして、話が纏まってきた時だ。

「ゆぅ! 何してんのよ! はやく行くわよ!」

 しびれを切らせたのだろうか? 志津香が、再び戻ってきた。

「ああー。悪かったね。じゃあ 頼むよ。ん、こっちの方も色々と準備しとくから。――色々(・・)とな?」

 その言葉を訊いて、志津香の表情が変わったのは言うまでもない事だ。

「――……妙な言い回しはしないでくれよ」

 ……何処となくミリやロゼの性質も見えてきた千津。

 足が痛くなりそうだから、さっさと志津香を連れて、外へと向かうのだった。











 娼館から出た先の広場にて、カースAの本体が現れたとの事だ。

 悲鳴をたどっていけば、大体の触手の場所も把握する事ができ、本体の戦力を削ぐ為に、触手の数を減らすのが最も効果的だ。

「はぁ……、なんでこんな目に……」

 愚痴を漏らしてしまうのは、アテン。
 こればかりは仕方がない。ただの観光ツアーだった筈なのに、戦争地域にまで入ってきてしまった。巻き込まれる事は回避出来た様だけど、今回のデンは回避出来なかった様だ。

 それもこれも、隣で笑って話をしているジュリアに巻き込まれた形になったそうだ。

 色々と話を訊いていたら、何やら
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