第3章 リーザス陥落
第83話 カースA討伐戦
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絡みつかれる。
「ら、ランス様。大変です」
「おおー。なんだ? あのぐねぐねしたヤツは。寒天の壁の次は、ゼリーの塊か?」
「馬鹿。あれは、カースAっていう魔獣らしいのっ! このままじゃ、ジオの街にまで押し寄せる可能性があるんだって!!」
シィルが大変そうに……、この戦争の事を考えたら、これが、いつも通り、とおもえてしまうのは仕方がないが、この現状は下手をすれば、ヘルマン軍を相手にするよりも厄介だ。少数できてしまったのが、裏目に出たと言える。マリアもかなみと一緒に色々と情報収集をしてくれた様だ。
そうこうしている間に、カースAの一部である触手が襲いかかってきた。
「ちっ、剣じゃ分が悪い! 斬っても分裂するだけだ!」
ユーリは、剣を構えつつ、皆に叫んだ。
「ランス、こいつらは爆散させるのが有効だ。全力でぶっ飛ばせ!」
「オレ様に命令するんじゃないわ! ええぃ! 気色悪い! 寄ってくるんじゃない!!」
ランスとユーリは、2人揃って剣をふった。
ランスの《ランス・アタック》。
ユーリの《煉獄・爆砕》
それらの攻撃が、カースAの細胞のひとつひとつをすりつぶしていく。
最も効果的な攻撃であり、所謂《弱点》と言うモノなのだ。
「流石ユーリさんですかねー! 惚れ惚れですかねーーっっ!!」
傍で剣を振るいつつ、ユーリに拍手喝采! をする勢いで喜ぶのはトマト。
ユーリの事だけでなく、ユーリの剣技を見よう見まね! とまではいかないが、技の名前を使っている程惚れ込んでいるからこそ、なのだが 当然ながら納得がいかないのはランスである。
「コラァ! 不感症娘! オレ様の攻撃の方がもっと凄かっただろうが!!」
「トマトさんは、ユーリさん派ですかねー。ん〜、ランスさんも凄かったですかねー?」
「そこを疑問形にするんじゃない!」
うねうね〜 と触手が絡んできているのにも関わらず、このメンバーは変わらない。いや、トマトとランスなのだけど、大体変わらない。
「あんた達、集中しなさい!」
「もーー、これ、気持ち悪いんだから! えーい! チューリップっ!!」
「回復は任せてください。いたいのいたいのとんでけー」
「あ、私もしますっ。いたいのいたいのとんでけー」
志津香やマリアは 文句をいつも通り。
クルックーとシィルはマイペース。触手による攻撃を何度か受けている為、急いで全員に回復をしてくれていた。
「ほんと、頼りになるな……」
ユーリは、苦笑いをしつつ、カースAの分身である触手を葬り続ける。
「集団漫才も良いが、ランス。……あれに絡まれない様にしろよ? 男は 怪我じゃすまん」
「む? 男??」
ランスは、ユーリの言葉を訊いて訝しみ
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