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SAO オンラインゲームの中で拳闘士は生き残れるのか?
日本の英雄
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その日、東京の新宿は激震した。
刃物で武装した三人の強盗が、とある雑貨店に人質五名を取り立て篭もったのだ。
強盗は爆破物も仕掛けたようで、迂闊に踏み込むことも出来ない。
ビルの二階にある雑貨屋。警察は建物の外から犯人との交渉の準備をしていた。
この物語は、そんなありきたりな場面から始まる。
「いいか、黙って大人しくしていろ・・・」
強盗は全部で三名。全員が覆面で顔を隠している。所持しているのは拳銃が二丁と鋭利な刃物が一本。その刃物は、現在強盗が抑えている一人の女性に向けられていた。
彼女はただの雑貨屋店員。自分に向けられている凶器に怯え、口を開くも声が出せない。
残る強盗二人のうち一人は、人質である四名の客に銃を突きつけている。
最後の一人は、店のレジを物色している。
この強盗犯の目的は、金銭だけだった。
現在レジを漁っているのがリーダー。身長が一番低く170センチほど。痩せ型。
彼がこの作戦を立案し、残り二人を口車に乗せて参加させたのだ。目的はこの作戦を成功させ、よりでかい次の作戦への繋ぐため。最終目的は銀行から全ての金を奪い去ることだ。
女性店員に刃物を突きつけている、一番大柄な男はリーダーの友人だ。女好きな彼は、虐待趣味というとんでもない狂気を持っている。暴力事件を起こし、少年院に入っていた経歴もある。
銃を突きつけているのは、大柄な男の弟。痩せているが身長は一番高い。180センチほど。
金がなによりも好きで、この世の全ては金で買えると信じている。
普通ならば、この犯人達の犯行は計画通りに進んでいた。だが、ここには一人のイレギュラーが存在していたのだ。
(ちっ、ついてないな。・・・さて、先ずは彼女をどうするかだな)
大人しくする振りをして、顔を伏せているの男こそ、この物語の主人公にして国民的英雄の新屋樹だ。
WBA──世界ボクシング協会のスーパーミドル級(72.575 - 76.204kg)の世界チャンピオンにて、無敗の超人。彼の試合の視聴率は40%を超えたこともある。
容姿も良いので目に付きやすい彼は、眼鏡などで軽い変装をしている。勿論伊達メガネだ。
犯人達に脅され、人質として囚われている中、抵抗できるのは彼だけだ。
他の人質は一様に怯え、この事件が去ることを心の底から願うだけの非力な一般市民なのだから。
中には、小学低学年の少年も居る。小刻みに震えて、そうとう怖いに違いない。
その姿を見て、樹は犯人達への対抗策を練る。ただ飛び出すだけじゃ駄目だ。女性店員を助けても、銃を撃たれればそこで終わる。
たとえ自分が当たらなくても、人質の誰かが撃たれればそこでおしまいだからだ。
(どうすればいい・・・・・・)
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