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勇者(元)の学園生活
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勇者の悩みと初めての友達?
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ないんだ」と決めつけ、それを言い訳にし、クラスメイトと交流しなかったのは自己責任だ。

あほらし。俺、どんだけ自分に酔ってんだよ。悲劇のヒロインにでもなったつもりか?こんなのが歴代最強の勇者?歴代の勇者に土下座もんだなあ!逆に笑えてくるな。



……

…………

………………

……そうだな。なんで勝手に完結してたんだろ。やり直す機会なんてたくさんあるんだ、これから頑張っていけばいいだけじゃないか。勇気を出して一歩踏み出せばいいだけだ。勇気を出すなんて、勇者の十八番だろ。当たって砕けるかもしれないけど、100回当たれば1回くらい当たるかもしれない。あとは気持ち次第だ。

そうだなぁ……、まずは俺を救ってくれた声の持ち主にでも1回当たりにいきますか。

そういえば、さっきの声の持ち主って誰なんだろ?結構近くにいるのかなぁ?

そこで初めて下に伏せていた顔をあげ辺りを見回し、自分の横に誰かが立っている事に気が付いた。

その人は、昨日俺をからかって楽しそうな笑みを浮かべていた表情ではなく、俺の目を真っ直ぐに見て優しそうに微笑んでいるグレモリーさんだった。






Side リアス・グレモリー

昨日私が気が付いた事は念のため朱乃とソーナには伝えておいた。二人と話した結果、警戒しておく事が決まった。


今日は上山君に私からささやかな仕返しをするつもり。最後に見えた少し勝ち誇った顔が悔しかったわけではないわ。

昨日は放課後だったので時間がない事を理由に話ができなかったから、時間のある昼休みに突撃するつもりよ。上山君はいつも昼休み教室で一人で弁当を食べているから、他の人が居ないため、二人っきりで話ができるわ。

もし上山君が今朝から話をしようと彼の元へ向かえば、昼休みに彼は食堂に逃げられるかもしれないから、意表をつくため、昼休みまでは彼に接触しないようにしないと。



授業が終わり昼休みになった。いつもなら私は朱乃とソーナと一緒に教室で昼食を食べるけれど、今日は彼と話ため二人には昨日の内に断っておいた。朱乃も一緒に行きたがっていたが、今日は上山君へのささやかな仕返しのためにも二人っきりで話たいため、断った。


上山君の近くには今日も誰もいなく、チャンスだと思って、私は後ろから彼に歩いて向かった。

初めは、私が上山君に話し掛ける事で彼がどんな反応をしてくれるのかを楽しみにしていたが、彼の背中を見てその考えを捨てた。

何故なら、上山君の背中が今すぐにでも壊れそうなほど儚くちいさな物に見え、彼は顔を下に向けていて表情はわからなかったが、直感で泣いていると思った。


私がどうしてそう思ったかはわからないけれど、上山君を助けたい、守ってあげたいと思っ
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