暁 〜小説投稿サイト〜
銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百八十七話 飴と鞭
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
。既に二人の間では決定事項か。一体どんな憲法を創るのか……。
「安心してください、ゲルラッハ子爵。皇帝主権は変わりません」
「……そ、そうですか」
ギョッとした。心の中を読まれたのだろうか。元帥がじっとこちらを見ていた。冷たい視線ではないが気圧されるような気がした。喉が干上がる、唾を飲み込む音が大きく響いた。元帥の口元が微かに緩んだ。
「民主共和政も取り入れません」
「は、はい」
リヒテンラーデ侯が笑い出した。如何して笑えるのか? 恨めしかった。政治面で待遇を保証しつつ経済面で抑え付けて従わせるか。飴と鞭そのものだな。今後の同盟対策は硬軟両用という事になるのだろう……。リヒテンラーデ侯とヴァレンシュタイン元帥を見た。この二人の飴と鞭か、同盟も大変だと思った。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ