暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
紅き剣閃編
Absolute Dance―比類無き剣舞
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だが、最初に3人でドついたお陰で退避の余裕ができたのだ。

「ぐっ!」

キリトとアスナはよく耐えていたが、スキルのビルドが壁戦士系ではないため徐々に押され、遂にHPバーがぐいっと減った。

キリトが一瞬何かを迷い直後、こっちを強い光を抱いた目を向けてきた。それは決意の光。生きるため、『守るため』の切札を切るという意志の現れ。

……わかったよ。死なばもろともね……。
そして俺もまた、それに続くことにした。キリトの言う通りに。

「アスナ!クライン!10秒だけ持ちこたえてくれ!」

キリトがそう言った瞬間には俺はもうウインドウを操作し始めていた。使用スキルを変更し、装備フィギアを変える。

元々装備していた《両手武器》大太刀『沸々ノ太刀』を《右手》に。
大太刀『白蓮妖ノ刀』を《左手》に。

背に新たに現れる純白の巨刀。

普段は両手持ちの大太刀を1本ずつ片手に持つ。
右に紅蓮、左に白蓮。2つの刀が互いを求めるようにそれぞれの光を、強く、明るく、眩く。
バチッ……と音がして視界の端からキリトとアスナのHPバーが消える。

『パーティー』の強制離脱だ。
このスキルを使うときは誰かと共に戦うことを許されない、絶対孤高の武器。
ただ1人で嵐のように剣を振るう死神となる。




「行くぞ……『八葉蓮華』」



一撃一撃が必殺の攻撃力を持つ、究極の戦闘スキル『両刀』。





究極、其れ即ち最高最強なり。

故に(スキル)も絶対の一。其れが全て。






名を『比類無き剣舞(アブソリュートダンス)






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