第29話 =攻略再開=
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し、その隙にユカの連続して投げた投剣が相手モンスターに突き刺さる。今回は鳥人が剣を持っているようなモンスターだったのだが俺が思うに70層からなのか最近人型モンスターが多くなったような気がするな。
あと、アルゴリズムに急激にイレギュラーが発生してきた。安全マージンを十分にとっている俺たちでもゲームオーバーの可能性…死ぬ可能性が急増してきて一瞬たりとも気が抜けなくなってきている。
「…ピナ!そこ!」
「きゅー!」
「追撃任せて!」
一旦2手に別れて空を飛んでいるその鳥人どもを蹴散らす作戦だ。2手に分かれるといってもお互いがお互いを普通に見れる距離なので万が一ピンチに陥ったときも助け合える…そんな距離だ。
「…ふぅ…さすがに疲れるなぁ…リクヤたちは大丈夫?」
「おぅ、大丈夫。それにしても…まだ着かないのかよ、たく」
歩き続けて早くも結構な時間が…その間にモンスターの塊に当たったのが10回近く…その塊も5,6体いたから単純計算でもう…50近く倒してる計算になるな…もうため息しかつけない…
「えっと…もうすぐでクラインたちのマッピングしたところ抜けるけど…」
「やっとですか!?…あぅぅ…」
「でも残り少し…がんばりましょ」
サチのマップ確認にコレからが本番だということを認識させられる。ここまで結構な距離だったから落胆するシリカだったけれどユカが励まし、また歩き始める。
このステージ、デザインなのか知らないけど道がボコボコしてて歩きにくいんだよな…戦うときも足場にも注意しないとな。
「きゃっ!?」
「おっと。…大丈夫か、サチ」
「あ、ありがとう……ひゃっ!?」
そんなことを思っているとちょっと山形になっている地面につまずいたのかサチが倒れてきた。それを俺は腕を出しそれを制する。そ
こまではよかったのだけど受け止めたとき、俺の手になにやら「ぷにっ」とした不思議な感触が伝わってきた。なんだろうと思い2回
、3回と軽くグーパーさせる。
「ひゃあっ!?…んあ…」
「アンタは何胸揉んでるのよ!!」
無理やりサチから引き剥がされ俺はますます混乱した。サチを見ると顔が赤く火照って両腕は胸の前でかたく交差されていた。
「……ぬぁ!?」
俺が腕を伸ばした場所、サチのその格好、ユカとシリカもサチとは違う顔の赤さをみてさっきまで力を入れていた場所の正体を理解してしまった。いまだにグーパーさせている右手、サチのその堅く閉ざされている場所を交互に見て顔が一気に一瞬、紅くなるが少し冷静になって青くなる。
えぇそのまま紅くなるんではなく青くなりました…だって目の前で相当な怒りを目に宿している3人の顔まで見えたんだから。
「へ、へ、変態!!」
「最低です!」
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